iPhone 16のハード面での新機能は、購入する人のみが楽しめるもの。多くのiPhoneユーザーが実感できるのが、ソフトウエアのアップデートです。そこで、iPhone 16にプリインストールされている「iOS 18」の新機能を、実機にて検証します。
目次
iPhone 16シリーズは、カメラコントロールの搭載や、Apple Intelligenceの対応(日本語対応は2025年中予定)など、注目ポイントが多岐にわたります。
最新モデルのハード面の新機能は、購入する人のみが楽しめるものですが、多くのiPhoneユーザーが実感できるのが、ソフトウエアのアップデートです。
そこで本記事では、iPhone 16にプリインストールされている「iOS 18」の新機能について、実機を試して紹介していきます。
iOS 18の便利な新機能と対応機種
早速、iOS 18の新機能についてご紹介します。
なお、iOS 18はiPhone 16シリーズのみならず、iPhone XRやiPhone XS、iPhone SE(第2世代)といったモデルにもインストールできます。
発売から数年が経過したモデルでも利用できるので、機種変更をしないという人も、ぜひチェックしてみてください。
【参照】iOS 18
iOS 18ではホーム画面のカスタマイズ性能が向上
iOS 18では、ホーム画面のカスタマイズ力が向上しているのが、わかりやすい進化ポイントです。
従来、ホーム画面に配置するアプリ、ウィジェットは、画面左上から右方向に、順番に並べることしかできませんでしたが、iOS 18では、自由な位置にアイコンを配置できるようになっています。
画面上部にアプリを配置すると、片手で操作をしている際に、なかなか指が届かないことがあります。
そのため、よく使うアプリを下部に配置、パッと確認したいウィジェットを上部に配置するといったように、ホーム画面をすっきりと整理できます。
また、ホーム画面の各アプリの色調も変更できるようになっています。
対応アプリは「ライト」「ダーク」の2種類で調節ができるのに加え、対応していないアプリも含め、自分好みの色に統一することも可能です。
ロック画面のショートカットも変更可能に
ホーム画面だけでなく、ロック画面のショートカットも、iOS 18から変更できるようになっています。
これまでは、左がフラッシュライト、右がカメラで固定されていましたが、翻訳や計算機、アラームなど、任意のアプリを割り当てられるようになっています。
また、アプリだけでなく、通信機能のオンオフ、消音など、直接iPhoneのコントロールができるショートカットも選択できます。
コントロールセンターも自由&便利に進化
カスタマイズ力が向上したのは、ホーム画面、ロック画面だけではありません。
ディスプレイ右上あたりから下にスワイプ(ホームボタン搭載モデルは下から上にスワイプ)して表示する、コントロールセンターも、カスタマイズ性が向上しています。
新しいコントロールセンターは、アイコンのデザインが変わったのに加え、サードパーティ製アプリも配置できるようになっています。
対応はアプリごとに順次ですが、Yahoo!乗り換え案内といった、汎用性の高いアプリがすでに利用できます。
写真アプリはAIで賢く進化
写真アプリは、従来のカメラロールに加え、「最近または過去の日々」、「ピープルとペット」といったように、項目ごとにフォルダ分けされた写真を確認できるようになっています。
フォルダ分けはiPhoneが自動的に行うため、特別操作をする必要はありません。
自動生成されるフォルダは、自分好みに並び替えもできるので、よく使うフォルダを上側に配置しておけば、これまでより簡単に写真や動画を探せるようになります。
アプリごとにロックをかけられるように
セキュリティ面も、iOS 18の重要なアップデートポイントです。
iOS 18には新たに、パスワードというアプリが登場しており、iPhoneに登録したパスワードの管理がより簡単になっています。
特定のアプリをFace IDやTouch IDでロックできるようになったのも特徴。
アプリを開く際に、ロックの解除が必要になるため、他人にiPhoneを少し渡す際などにも、プライバシーを守ることができます。
また、アプリは「非表示にしてFace ID(Touch ID)を必要にする」ことも可能。
非表示にしたアプリは、ホーム画面や通知に表示されなくなり、アプリライブラリ内の非表示フォルダに移動します。
非表示フォルダを開くにはロックの解除が必要で、ロックを解除するまでは、どのアプリが非表示になっていのかも確認できなくなっています。
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※データは2024年12月下旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦