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自身の目標に対して集中して取り組むために部下がやるべきこと

2024.11.14

皆さんの中にも、会社や上司に対して不満を持っている人は少なからずいるのではないでしょうか。

離職問題の上位に必ず「職場での人間関係」が出てきますが、人対人のコミュニケーションにおいて感情的になってしまうことは、自身にとって何一つ良いことはありません。

ここでは自身の目標に対して集中して取り組むため、部下側がすべきことを識学の観点からこの記事で解説します。

事実と主観

識学では人と人の間で起きる認識の違いを「事実」と「主観」で分けています。

いわゆる認識のズレをなくす為に何が事実で、何が誤解・錯覚(相互の認識ズレ)なのかをあらゆる事象でまとめています。

経験上、面白いことに「事実ってこうですよね」と話していると、階層が上の役職の方ほど「そうだよね」と共感頂けるのですが、階層が下の役職になればなるほど「私はそうは思わない」という人が出てきます。

これは事実は何かという問答に対して「善悪」は何かという問答にすり替わっている状態です。

テーマに対して「善悪」つまり良いか悪いかを議論しだすと、個人の主観が入る為、人によって意見が違ってきます。このように「人によって意見が違う」状態で物事を見るといかがでしょう、問題は解決しそうでしょうか?

例えば大企業の役員会で「私はこの制度がおかしいと思います!」と言ったら、その意見は通るでしょうか?

しかも、仮に上司はその制度をおかしいと思っていなかったらどうでしょうか?

おそらく部下の人はこう思うと思います。「私は間違ってない、上司は私のことを何も理解してくれてない」と。

そして上司は違う主観を持っているので、「あいつは自己中心的だな」と思っているかもしれません。

もし、意見を通したいのであれば、その制度によってどんな不都合が起きているのか根拠を明確にして、それに代わる改善案をセットで上申して初めて内容の吟味が行われるかと思います(通るかどうかは上司判断ですが)。

そもそも上記感情論を大企業の役員会のような場で発言する人はいないですが、年齢が上がれば上がるほど、役職が上がれば上がるほど、感情論は通じなくなり、事実をもとに意思決定がなされていくのが世の中の事実です。

おもちゃ屋さんの前でおもちゃを買ってほしくて駄々こねて泣いている子どもはいると思いますが、40代のおじさんが駄々こねて泣いていたら周りの人たちはきっとドン引きすると思います。

定数と変数

それでは、自身の目標に対して集中して取り組むために事実と主観を分けて考えてみましょう。

例えば、今月100万の目標に対して、最初の1週間で10万しか結果が出せていないとします。ペース的にこのままいくと未達になる恐れがあります。

その時に「ヤバい、このままいくと上司に怒られるかも」「もう今月はダメだ。きっと上司もあきれているだろう」 →これは個人の主観になります。

事実は「まだ評価は下がっていない」「90万をあとの3週間で行う必要がある」です。

この時に、「どのように行動を変えるか」が重要です。

ただ、多くの人はここにも主観が入り、「人が少ないからこのエリアは難しい」「イレギュラーな対応があった為出来なくても仕方がない(私は悪くない)」というような自分ではどうしようもない言い訳を言う人が出てきます。いわゆる外的要因という自分でコントロール出来ない事に一喜一憂する人です。このように自分で変えることの出来ない事象を「定数」と表現していますが、この「自分で変えられないこと」に時間と精神を削っていく人が残念ながらとても多いです。

ただ、ここをどんなに不満や文句を言ってアピールしても「それはしょうがないね、君だけ特別に免除するよ」と言う上司はいません。

よく、自分の都合で目標を変えたり、会社の決まりを破る人がいますが、一番やってはいけない行動です。これは定数を自己解釈で変えようとしている事例ですが、自分はそれでも大丈夫だろうと思っている(主観)が、それを良しとする会社や上司は見たことがありません。

ではどうすればよいのでしょうか?

上記定数とは逆に自分の行動次第で変えられることを「変数」と呼んでいます。

泣いても笑っても周囲の環境は急には変わりません。であれば、結果を出すにはどうしたらよいかと言うと、変えることのできる「変数」の部分に着目して行動するしかありません。

まとめ

改めて、会社や上司に対して不満を持っている人は少なからずいると思います。

ただ、落ちついて今の自分の状況について、定数と変数に分けてみてください。

その中で下記の2つに分類し、今自分がやるべきことを明確にしましょう。

(1) 自分の責任においてコントロール出来ないものについて、感情的にならない(言っても時間の無駄)

(2) 自分の責任においてコントロール出来るものについて、その中でいつまでに何をするか計画を立てる。

明確になったら、あとは実行あるのみです。

スポーツにおいても、ルールや勝敗はあらかじめ定義が決まっている通り、会社内においてもルールや目標はあらかじめ上司や会社が定義付けしています。

その求められた役割に向かって、あとは行動し続けることが重要です。

例えば先程の「あと3週間で90万」を行う時に、どんな行動をすればそのゴールに辿り着くでしょうか。

少なくとも先週と同じ行動をしたら、確実に未達になるかと思います。

行動を変えてゴールに向かって変化していくことを行動変化と呼んでおりますが、私たちが出来ることは粛々と行動していくことのみです。

どんな成功者も100%全てうまくいっている人はいません。大谷翔平選手もケガをして今シーズン投手が出来なくなったにも関わらず、チームの勝利の為に、打者として今自分が何を出来るか考え、行動し続けることでチームに貢献し、大きな信頼を勝ち取りました。

うまくいかない時も歩みを止めず、「では、どうしたらよいか?」行動を決めて実践している人に、勝利の女神は微笑むのだと思います。

皆さんは今求められている役割は何ですか?

そして、今自分の責任においてコントロール出来ることは何ですか?

マネジメントするとは「決めたことをやり切らせる」ことです。

自分をセルフコントロールするということは自分が決めたことをやり切ることです。

ぜひ、皆さんも自身が決めたことを行動し続けてください。

どんなに険しい目標でも、行動の先に必ず達成への糸口が見つかります。

文/大賀達雄

この記事はマネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」による寄稿記事です

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