「仕事を辞めたい。でもできない」苦しむ現代社会人…
突然だが、あなたは今の仕事を辞めたいと思ったことはないだろうか。
筆者はこれまで何度もそういう思いが去来して、すぐに辞表を出して受理されてきた。あまり必要な人材でもなかったということだろう。
しかしそんな人間ばかりではないのがこの世の中。時には辞めたいと思って、会社がそれを受理してくれないということもあるかもしれない。
また、パワハラが横行している職場の場合、辞表を提出することがそもそも恐ろしい場合もあるはず。
自力での退職が難しい……そういう時に役に立つのが、数多存在する退職代行サービスだ。
筆者はこのサービスの存在を認知した頃から、ずっとある疑問を抱いていた。
それが「退職代行を使わないと退職させてもらえないような企業って、ものすごく怖いんじゃないか?」というものである。
退職代行サービスの運営元に対して、すんなり「はいわかりました」と応じる企業ばかりではないだろうし。
そこで今回は、この点も含め、前々から気になっていた退職代行についてのいくつかの質問を、2022年より退職代行サービス「退職代行モームリ」の運用を行っている、株式会社アルバトロスにメールでの取材を申し込むことにした。
(これが「退職代行モームリ」のイメージキャラ、モームリくんだ!)
こちらからの質問に対しての、代表取締役・谷本慎二さんからの回答を以下にご紹介させていただきたい。いろんな理由から、現在退職を検討しているという方にはぜひ一読いただきたい。
代表自身も苛酷な労働環境に身を置いていた時期が…
松本 はじめに、退職代行モームリのサービスが開始された時期と、この退職代行サービスに参入するに至った経緯を聞かせてください。
谷本さん 退職代行モームリのサービスを開始したのは2022年3月になります。
私はそれまで10年間、東証一部上場企業のサービス業で働いていました。
ただ、前職の労働環境はかなり過酷で、実際に退職代行を利用して辞める人がいるほどでした。
私自身がブラック労働に苦しんで退職した経験もあり、退職に関するサービスには需要があるというのは身をもって感じていました。
会社を辞めてしばらくの頃、ドライブ中にふと「退職代行モームリ」というサービス名を思いついたんです。
そこからは、とにかくやってみよう! と考えたのがきっかけになっています。
また、余談ですが、弊社には元ブラック企業勤めの社員が多いです。
いつの間にか「同じように苦しむ労働者の力になりたい」と考える人たちが集まる組織になっていきました。
12,000円から利用できる退職代行サービス。安さの理由は?
松本 今回御社にインタビューをお願いするにあたり、同業他社さまの退職代行にかかる費用の相場もチェックしました。
株式会社アルバトロスのサービスは正社員の場合22,000円(税込)、アルバイトの方ですと12,000円(税込)と、比較的低価格帯での利用が可能になっていることに気付きました。
料金を抑えてサービスを提供するに至った理由などがあれば教えてください。
谷本さん 他社との差別化を図ることはもちろんですが、できるだけ多くの苦しんでいる方々に使っていただきたいという思いから料金を安く設定しています。
そのために、お客様に関わらない部分での経費削減を行い、自分たちで出来るものは全て自分たちで行うことで、低価格でのサービス提供を実現しました。