AR技術をリードするNiantic. Inc.とTokyo Legacy Parks(代表構成団体:東京建物)は都立明治公園にAR体験をもたらすことを目的に戦略的なパートナーシップを締結した。
公園内の正確な場所に結びついたAR体験やサービスを提供
両社では「このパートナーシップにより、Nianticの高度なAR技術を活用し、都立明治公園の来園者に没入感のある魅力的なAR体験「Niantic Park」を提供することで、都立明治公園の魅力と認知を高め、より多くの方々を惹きつけたいと考えています」とコメントしている。
コンピューターが使える地図情報を作成することを目的に、Nianticのスキャニング技術「Scaniverse」を活用し、都立明治公園の詳細な3Dマップを構築していく予定だ。
Nianticが、ScaniverseとVPS(Visual Positioning System:画像を利用して位置情報を生成する技術)を活用して、都立明治公園の詳細な3Dマップを作成。開発者がこのデータを利用できるようにすることで、公園内の正確な場所に結びついたAR体験やサービスが作成され、多くの利用者に提供する。
また、今後、Nianticの既存のゲーム『Ingress』『Pokémon GO』『Pikmin Bloom』『Peridot』『モンスターハンターNow』を通した体験を含め、都立明治公園を来園者が新しい方法で公園を探索し、特別な体験ができる場へと進化させていくという。
画像はイメージ
■都立明治公園について
都立公園として初めて都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)※を活用した公園。国立競技場の前庭空間の約1.6ha を事業対象地としてTokyo Legacy Parksが整備を推進し、事業対象地と既存公園との接続を担う歩行者デッキ1 号・2 号についても約20年間維持管理を行なう。
Tokyo Legacy Parksは、特定公園施設の指定管理者としても選定されており、公募対象公園施設と一体となった質の高い維持管理を進めている。
※ 都市公園において飲食店、売店等の公園利用者の利便性の向上に資する公園施設(公募対象公園施設)の設置と、設置した施設から得られる収益を活用して、その周辺の園路、広場等の公園施設(特定公園施設)の整備等を一体的に行う民間事業者を公募により選定する制度。
■Tokyo Legacy Parksについて
東京建物株式会社を代表構成団体とし、三井物産、日本工営都市空間、西武造園、読売広告社、日テレ アックスオンを構成員とするコンソーシアムが明治公園の整備・管理運営を目的として設立した特別目的会社。
<都立明治公園 位置図>
■Nianticについて
Googleの地理サービスを背景に持つNianticは、まずは『Ingress』を、その後株式会社ポケモンとともに『Pokémon GO』を開発、提供している。Nianticのデジタルマップのプラットフォームは『Ingress』や『Pokémon GO』のほか、『Pikmin Bloom』『Peridot』『モンスターハンターNow』などのNianticのゲームタイトルをサポートする。
関連情報
https://www.meiji-park.tokyo/
構成/清水眞希