一人暮らしを始めたばかりの沙織の心強いパートナーは「生成AI」!? 日常や仕事で起きるさまざまなピンチを、生成AIと共に乗り切れるのか!? 「ChatGPT」などでおなじみの生成AIを使いこなすためのヒントをマンガで解説します。
※本記事は技術と人をつなぐテックメディア「in.LIVE」からの転載記事になります。
企画・原作:アステリア株式会社 エバンジェリスト 森 一弥
作画:漫画家 佐倉 イサミ
マンガでわかる生成AI【第1話】キャラ設定からはじめよう!はこちら
マンガでわかる生成AI【第2話】写真も文書も読み込んじゃえ!はこちら
マンガでわかる生成AI【第3話】仕事で使ってもいいのかな?
マンガでわかる生成AI【第4話】生成AIを使ってデータ分析してみた
マンガでわかる生成AI【第5話】生成AIで時短オタ活ライフを実践!
マンガでわかる生成AI【第6話】メールを書いてみる
マンガでわかる生成AI【第7話】著作権とかどうなのよ?
マンガでわかる生成AI【第8話】画像生成にはコツも注意事項もあるよね
マンガで分かる生成AI【第9話】に続く・・・
キーワード解説
漫画の原作者である、アステリア株式会社 ノーコード変革推進室 エバンジェリストの森が、今回のお話の概要や会話に登場したキーワードについて簡単に解説します!
■画像生成
画像を作る専用のサービスもあれば、最近はChatGPTのようなサービスでも「マルチモーダル」化でそのまま画像を作れるようにもなってきている。
■バリエーションと量を重視
生成AIはひとつの正解を出させるような問題に対しては誤回答(ハルシネーション)を出す可能性がどうしても残る。しかし正解のないアイデアをたくさん出すという使い方であれば判断は人間が行うし、時には考えもしないアイデアを出してきて発想の助けになったりもする。
■モデル
画像生成には画像生成用のデータを学習させたAIモデルが存在している。マルチモーダルで使っていると意識することはないが、Stable Diffusion などの画像生成専用のサービスだと生成したい画像によってモデルを切り替えたりもする。Stable Diffusion の言い方だと「Checkpoint」と呼ばれるメインのモデルや、追加の学習(例えば似た感じのタッチにするとか、服装を寄せるなど)で使われるLoRAと呼ばれるものなど、色々と組み合わせて使ったりもする。
技術の進歩もあって形式も変わっていっているようで、ガッツリ使いたければ調べる必要はあるが、AIモデルという学習済みのデータが存在していて、それぞれにライセンスがあるので使う際には確認が必要ということは覚えておきたい。
トト先生の生成AI塾
ついに画像生成の話になったのぉ~。
”ついに”とは、何やら含みのある言い方じゃのぉ…。
デザイナーも前回出てきておったし、著作権の話もしておったし、前後編っぽい感じはしておったがの。
そういえばそうじゃったの。
画像系は特に著作権の話をせずに進めるのは気が引けるからの。簡単な指示で画像が作成できるツールが使える状態になって、多くの人が最初に描いて見たいものって誰でも知っている有名キャラクターだったりせんか?世代間ギャップなどもあるじゃろうが、黄色い電気ネズミだったり、青い猫型ロボットだったり、、個人で生成してみる分には良いんじゃろうが、SNSにアップしたら問題になるじゃろ?
そうじゃなぁ、そっくりになっても、全く違う何かになってもアップしてみたくなるんじゃろうな。
まぁ使うにはちゃんと調べてから使うべきという感じじゃな。正しく使えば確実に仕事の効率化につながるし、使いこなすにはノウハウが必要だというのもわかってくるはず。できれば多くの人に新しいものに好奇心を持って挑んでもらいたいものじゃ。
原作者のオマケ裏話
今回は画像生成系のお話です。お話を作るにあたって、実際に画像生成ツールを使って素材を作ってみました。本編で沙織が試行錯誤していますが、実際はもうチョットあれこれ試して素材っぽいものを出力できるところまでたどり着きました。
やってみるとわかるんですが、こんな感じの画像を出力したいなというイメージが既にあると、なかなか寄せていくのが難しいです。なんとなく使う分にはすぐ出来るんですけどね。 少し前までは自分のパソコンで画像系の生成AIをやろうとするとGPUが必須だったりハードルが高いものでしたが、そこそこのPCでもできるようになりましたし、もっと使いやすいクラウドのサービスも出てきています。業務で使うのに抵抗があるようでも、完全拒否じゃなく、個人としてそういった技術進化を体験しておくのも何らかの役に立つんじゃないですかねぇと思っていたりします。
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また、小学館ダイム公式サイト「@DIMEアットダイム」でも生成AIに関するコラムを連載しています。第5回目のテーマは「無料で試せる!AIによる超ハイクオリティーの動画生成サービスを使ってみた」です。
無料で試せる!AIによる超ハイクオリティーの動画生成サービスを使ってみた
2024年4月からDIMEにて連載が始まった「マンガでわかる生成AI」の原作を担当しており、アステリア株式会社、および生成AI協会(GAIS)でエバンジェリスト...
お時間のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
森 一弥(もり かずや) https://twitter.com/dekiruco
アステリア株式会社 ノーコード変革推進室 エバンジェリスト。 テレワーク推進の波に乗り、某有名SFアニメの聖地である箱根に移住。アニメや漫画、甘いものとかっこいいクルマをこよなく愛す、気まま系な技術系エバンジェリスト。 AIやブロックチェーンなど先端技術とのデータ連携を得意とし、実証実験やコンサルティングの実績も多数。見聞きしたことは自分でプログラミングして確かめた上でわかりやすく解説することが信条。 現在は AI や IoTなどの普及啓発に努め、生成AI協会(GAIS)のエバンジェリストとしても活動中。
佐倉イサミ(さくら いさみ) https://twitter.com/sakura_isami
東京在住の漫画家。執筆作品は『29時の朝ごはん』『姫ばあちゃんとナイト』など。 現在『もふっとキャンプ』(トゥーヴァージンズ)『お茶の間スイーツガーデン』(KADOKAWA)を連載中。