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【玉川徹×赤江珠緒スペシャル対談】テレビでは話せなかった2人の仕事観と〝好き〟を生かした仕事との向き合い方

2024.10.25

現役を引退した後にいきいきと働くため、30~40代のうちに準備しておきたいこととは!?

昨年、定年を迎えたコメンテーター・玉川徹さんが「好きを仕事にしている」人と一緒に考えるDIMEの人気連載。現在発売中のDIME12月号ではテレビ朝日の「スーパーモーニング」で共演していたフリーアナウンサーの赤江珠緒さんが登場!

サッポロラガービール〝赤星〟が飲める名店を紹介するWeb企画「赤星探偵団」や『かざらないひと』(月と文社)のような媒体での取材対応などで幅広く活躍している赤江さん。今回はテレビでは話せなかった2人の仕事観、〝好き〟を生かした仕事との向き合い方などについて、旧知の玉川さんが明らかにする。

今回はその一部を先行公開!

[好きを仕事にしている人を訪ねて]
今回はフリーアナウンサーの赤江珠緒さんを取材!

「自分が思っている考えは絶対じゃない!やってみると楽しくて好きになることもある」

玉川徹(右)
テレビ朝日系朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』のレギュラーコメンテーター。パーソナリティーを務めるレギュラー番組『ラジオのタマカワ』(TOKYO FM/毎週木曜日11:30~13:00)が大好評オンエア中!

赤江珠緒(左)
1975年生まれ。1997年、朝日放送に入社。2003年にはテレビ朝日『スーパーモーニング』の司会に。2012年4月~2017年3月と2018年4月~2023年3月までパーソナリティーを務めたTBSラジオ『赤江珠緒たまむすび』は大人気番組だった。

取材の舞台裏動画はこちら

子供の頃からテレビっ子。転々としてきた赤江さんの夢

玉川 私たちはテレビの仕事からキャリアを始めたわけですが、赤江さんはどんな番組を好んで観ていましたか?

赤江 子供の頃は〝テレビっ子〟で、土曜日には『まんが日本昔ばなし』『クイズダービー』『8時だョ!全員集合』を続けて観ていたのを覚えています。時代を遡る『タイムボカン』シリーズも大好きだったし『クイズ面白ゼミナール』の鈴木健二アナウンサーが印象的で、アナウンサーという職業を意識しました。

玉川 僕が子供の頃に好きだったのは特撮作品。家に帰ると夢中で観ているインドアタイプで、そうした〝テレビ好き〟が、ずっと続いて今に至る感じです。

赤江 私は外で遊ぶのも本を読むのも大好きで、朗読も得意でした。教材づくりのために先生から朗読を頼まれ、報酬としてお菓子をもらった時には「話すことが仕事になるのか!」と。鈴木アナウンサーが好きだったし、小学生の卒業文集では将来の夢として「アナウンサー」と書きました。でも、中学生になると「旅館のおかみさん」、高校卒業時には「カウンセラー」と、将来の目標は転々としていましたね。

玉川 それはすごいギャップ(笑)。

赤江 神戸女学院大学で心理学ゼミの授業を受けている時、カウンセリングのつもりで話を聞いていたのに「赤江さん、カウンセラーではなくインタビュアーになっている」と教授から言われて……。

玉川 相談に乗るんじゃなくて、話をどんどん引き出しちゃったわけね。

赤江 そうなんです。でもその時に「小学生の頃はアナウンサーになりたかった」と思い出して、大学2年生からアナウンス学校に通い始めました。

玉川 赤江さんは大阪の朝日放送に就職されましたが、在京キー局は目指さなかったんでしょうか?

赤江 関西や四国にしか住んだことがなく、父が東京でボッタクリバーの被害に遭ったこともあり、東京への憧れは全くなかったんです。『まんが日本昔ばなし』を制作していたMBS系列のTBSは受けましたけど、採用されませんでした。

玉川 赤江さんは朝日放送でアナウンサーとしてのキャリアをスタートさせましたが、もともと報道志望だったとか?

赤江 はい。でも最初はスポーツで、次にバラエティーや情報番組を担当しました。報道からオファーが来たのは、入社7年目くらいの頃で、それからすぐに鳥越俊太郎さんとの番組を担当したんです。そのことをきっかけに、テレビ朝日から『スーパーモーニング』の司会の話をいただいたので、上京しました。

玉川 当時のことを覚えています。お会いした時、赤江さんは朝日放送、私はテレビ朝日の社員同士でしたね。

赤江 父からは昔から「東京は行っちゃいけない」って言われていたし、最初は1年くらいの覚悟で上京したのに、なかなか関西に帰れなくて(苦笑)。3年ほどお世話になり、その後も週1で東京に通うことになるなんて思いませんでした。

「~だけはやりたくない」は将来を左右するNGワード(!?)

玉川 報道を担当するまでのスポーツやバラエティーの仕事はどうでしたか?

赤江 スポーツ自体はそれほど好きではなかったけれど、やってみたら意外と勉強になるし、自分の中では報道志望だったけれど「そんなに報道に向いているのか、自分は?」と。そこでの体験は後の報道でも役に立ちましたし、自分の考えがすべて正しいわけではないと知りました。そのことに20代で気づけた後は「何事も挑戦してみる」「世界を広げてもらったほうがいい」と思えるようになりました。

玉川 僕が20代の頃は、その点に気づきませんでした。入社当時、テレビ朝日の『モーニングショー』の中興の祖で〝テレ朝の天皇〟と言われた小田久栄門さん(当時の編成局長)に「君は何をやりたいんだ?」と聞かれた際に「バラエティーやドラマ、自然ドキュメンタリーをやってみたい」と言った後、「でも、ワイドショーだけはやりたくありません」と言ってしまったんです。そのことをきっかけに、ワイドショーに配属されました。

赤江 そのひと言がなければ、ドラマの担当になっていた可能性も?

玉川 ありますね。ワイドショーへの配属を〝懲役〟と言われたこともあります。だから「~だけはやりたくありません」という言い方はダメですね。これは若い人には本当に言いたいアドバイスです!

赤江 20代の頃って、自分の可能性が見えているようで見えていないし。自分に本当に向いているのか、わからないもの。「門戸は絶えず開けておく」ですね。

玉川 今でもワイドショーが自分に向いているのか不明ですが、結果的に一生の仕事になりました。赤江さんは入社当初から、今の姿を想像していましたか?

赤江 こんなに長く東京で仕事するとはね(苦笑)。玉川さんは東京で出会った当時からとてもおもしろい人で、何を言っても許してくれるし、強い球を投げてもきちんと返してくれる、稀有な人でした。だから私は「玉川さんを『スーパーモーニング』に残してほしい」と歴代のプロデューサーたちに訴えてきたんです。

玉川 それは聞いていました。今でも感謝しています。

 

さらに盛り上がった対談の続きは、現在発売中のDIME12月号に掲載中です!是非チェックしてみてください。

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取材・文/柿川鮎子 撮影/湯浅立志(Y2) スタイリング/入江未悠(リンクス) ヘアメイク/東上床弓子 編集/田尻健二郎

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