FIREのための資産運用で失敗を避ける3つの対策
上記を踏まえ、すぐに実践できる対策についてもアドバイスをもらった。
対策1.資産運用の王道を学ぶ
「資産運用についての知識を深めるには、まず資産運用に関する王道と呼ばれる『敗者のゲーム』や『ウォール街のランダム・ウォーカー』といった書物を読むことをおすすめします。今はWebサイト、SNS、テレビ、雑誌、あらゆる媒体からの情報であふれていますが、正しい知識を持っていないと、どの情報が正しくて、どの情報が誤っているのかを判断することができません。だからこそ、ただ単に今話題のものに飛びつくのではなく、10年前、20年前から変わらない原理原則を学ぶことが大切です」
対策2.ライフプランニングをする
「ライフプランニングすることを通して、FIREを実現させるにあたって、どの程度の資金が必要なのか、今後生きていくにあたって、費用はどの程度、発生するのかなどをシミュレーションしておくことが大切です。
シミュレーションで注意すべき点は、物価上昇を加味することです。今、必要な生活費と10年後、20年後に必要な生活費はおそらく異なってきます。物価上昇を加味するかしないかで、シミュレーションが意味のあるものになるか、絵に描いた餅になってしまうかが変わってきます」
対策3.お金以外の人生の目的を考える
「FIREにはお金が必要ではありますが、FIREできた後に何を実現したいのかという視点で、人生の目的を捉え直してみてください。また今の状況に何が不満なのかを具体的に考えてみることで、場合によってはFIRE以外の別の手段のほうが適していることがわかる可能性もあります」
FIREを目指して資産運用を始めることは、新たな一歩だが、先行きが不明な今の時代だからこそ、しっかりと基礎を作った上で進んでいくことがより重要になるようだ。
時代の流れに乗りつつ、今一度、自分の人生の目的を捉え直してみたい。
調査出典:2024年上半期 ミドルシニア世代の資産運用実態調査
取材・文/石原亜香利
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