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大手企業が自社SNSで防災コンテンツを強化している理由

2024.10.25

台風や大雨災害のニュースを期に、自宅の備蓄や防災グッズを見直した人は多いのではないだろうか。

Xやインスタグラムでも防災関連のシェアが増え、自治体などの公的情報はもちろん、一見防災とは無関係にみえる身近な企業による発信が注目を集めている。

そこで今回の記事では、役立つ防災コンテンツを発信している人気企業アカウントをまとめた。記事の後半では、無印良品ネットストア「いつものもしも特集ページ」から印刷が可能な『自宅避難マニュアルブック』が話題になった無印良品の防災プロジェクトについて担当者の方に伺ったお話もあるので参考にしてほしい。

大型台風や地震情報の発令で高まる防災意識

2024年の夏から初秋にかけては、例年より自然災害が多かったイメージを持つ人は少なくないだろう。大型台風や南海トラフ地震臨時情報発令などに警戒し、防災意識が高まったという声も多い。

SNSやオウンドメディアは、平時からの気軽な対策や情報収集をしたい人にはぴったりのツールといえる。

【防災コンテンツや防災グッズを発信している企業アカウント&メディア】
●無印良品(@muji_net)「くらしの備え。いつものもしも。
●アイラップ(@i_wrap_official
●CAINZ(カインズ)(@cainz_official)「気づいた時が、備え時!
●キングジム(@kingjim
●ハンズ(@Hands_official_)「【2024年版】防災グッズおすすめ36選!
など

これらの企業の共通点は、防災グッズを専門に扱うわけではないということだ。インテリアを邪魔しない防災グッズや、普段使いもできるアイテム、災害時に活躍する裏ワザなど、さまざまな役立つアイデアを身近なショップやメーカーが発信してくれている。

それにより、気軽で構えすぎない備えができると支持を集めているのだ。

無印良品の「くらしの備え。いつものもしも。」プロジェクトとは?

そんな “身近なショップ” の1つである無印良品では、「くらしの備え。いつものもしも。」と称した防災プロジェクトを推進している。

無印良品「くらしの備え。いつものもしも。」

“ふだん使いできるモノをいざという時の防災用品に” という「いつものもしも」コンセプトのもと、日々の暮らしの中に備えを組み込む「標準装備」を提案。無印良品の特設ページでは、もしもの備えに便利なアイテムの数々が紹介されている。使用シーンや購入者のレビューなども併せてチェックできるので実用的だ。

また、『自宅避難マニュアルブック』のように、印刷することで小さな冊子にまとめておけるPDFコンテンツの配布も行っている。こちらは無料でダウンロードできるので、いざというときのために防災セットに用意しておくのも良いだろう。

「いつものもしも CARAVAN」イベントの様子(1)

商品の開発やネットコンテンツだけに留まらず、リアルイベントを積極的に展開しているのも本プロジェクトの特徴だ。

全国各地で開催している『いつものもしも CARAVAN』は、「地域とつながる・楽しく学べる」をコンセプトにした人気の防災イベント。地域の人々と交流しながら、防災体験や情報収集ができる。プログラム内容はその時々によって異なるが、起震車や消防車の放水体験などなかなかできない体験もあるので、大人から子供まで気軽に楽しめる。

無印良品の店舗へよく行くのであれば、各店舗で不定期に行われる防災ワークショップもおすすめだ。無印良品の防災アイテムが気になっている人はもちろん、身近なところから知識を取り入れたい人にも役立つ体験だろう。

参照:くらしの備え。いつものもしも。 | 無印良品

“防災” と “備え” について無印良品の担当者にお話を伺ってみた

ここからは、 “防災” と “備え” の提案を行う「くらしの備え。いつものもしも。」プロジェクトについて、無印良品のご担当者さまに伺ったお話を紹介する。

【無印良品】
衣服や生活雑貨、食品など、暮らしの基本となる商品を幅広く提供。サステナビリティに配慮した活動や地域に根差したイベントなども積極的に展開している。暮らしになじむシンプルで使い勝手の良いアイテムは、世代や性別問わず人気が高い。

――「くらしの備え。いつものもしも。」プロジェクト発足の背景を教えてください。

無印良品では、1995年に発生した阪神淡路大震災の教訓を風化させてはいけない、という想いから2008年に「地震ITSUMO+無印良品」展を開催し、「いつものもしも」と題し、使い慣れた日用品を使って日常的に災害時に備えるため様々なプログラムを実施しています。

防災セットの販売は2020年より開始しております。「災害が起きてもこれで大丈夫」と自信をもって言える備えを、知識もモノも含めて日常的に身につけることを目指しています。

――店舗でのワークショップや「いつものもしも CARAVAN」など、無印良品で行っている防災イベントについて教えてください。

防災と聞くと、身構えてしまう傾向がどうしても強いと思います。「いつも」のくらしの中に知恵やつながりを取り入れ、安心して暮らせる力を身につけることを目標にしております。まずは現状の防災意識を0から1にするために、ワークショップを開催しています。

「いつものもしも CARAVAN」イベントの様子(2)
※イベントの内容は会場によって異なります

また、弊社では「地域とつながる・楽しく学べる」をコンセプトに、子どもから大人まで楽しく防災を学ぶことができるイベント「いつものもしもCARAVAN」を全国各地で開催しております。2020 年に新潟県上越市でスタートし、その後岐阜県各務原市、兵庫県神戸市など16会場(1都1府7県)、全25回開催してきました。地域の人も、企業も、行政も、垣根なくつながることで地域全体の防災力が向上することを目指しています。

「いつものもしも CARAVAN」イベントの様子(3)

「いつものもしも CARAVAN」イベントの様子(5)
※イベントの内容は会場によって異なります

今後は2024年11月2日、3日に新潟県上越市で「いつものもしもCARAVAN直江津」、11月16日、17日に群馬県前橋市で「いつものもしもCARAVAN前橋」を開催予定です。

――防災アイテムや防災にも使えるライフスタイルグッズのなかで、ご担当者さまイチオシの商品(または使い方アイデア)を教えてください。

無印良品では、日常使いと非常時の両方に対応できる “いつものもしも” をテーマにした商品を提案しています。

例えば、「カセットこんろ・ミニ」は、普段はご自宅での鍋料理やアウトドアでの調理にも使え、コンパクトで収納も楽々です。非常時にはガスが止まってしまっても頼りになる一台。効率的に加熱可能なバーナーで災害時のもしもの際の調理にも役立ちます。

カセットこんろ・ミニ|無印良品

無印良品の「いつものもしもアイテム」は、ふだんの暮らしの中に防災を自然に取り入れられる点が特徴です。

日常に防災を取り入れよう

災害大国といわれる日本では、日々の備えと心構え、そして「情報」が何より大切になる。防災を特殊なイベントと思わず、趣味やルーティーンの一部として取り組めれば理想的だろう。

無印良品のように身近なショップであれば、日常にも取り入れやすい。いざというときに少しでも落ち着いて過ごすことができるよう、今日できることから準備してみてはいかがだろうか。

取材協力・画像提供/株式会社良品計画
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取材・文/黒岩ヨシコ

編集/inox.

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