PCやiPhone、Android内の写真などをゴミ箱に入れ、削除してしまった場合、二度と復元はできないのだろうか?大事なデータを復元する手順を覚えておこう!
目次
スマホやパソコンのデータをゴミ箱から削除してしまい困っている方はいないだろうか?単純にデータを復元したいのであれば、ゴミ箱から復元できるが、残っていなければ通常の方法では復元できない。
しかし、ツールを使うことで、ゴミ箱から消えてしまったデータを復元できる場合がある。
本記事では、Androidや iPhone、Mac、Windowsなどの媒体別に、ゴミ箱から消えたデータを復元する方法を紹介する。
ゴミ箱から削除したデータは復元できる?
ファイルを誤って削除してしまった経験は誰にでもあるだろう。ゴミ箱から削除したデータは復元できないと思われがちだが、状況によっては可能だ。ただし、使用しているデバイスによって方法が異なる。
ここでは、ゴミ箱にあるデータと、削除したファイルが復元できるのかどうかを解説する。
■ゴミ箱にあるファイルは復元できる
ゴミ箱に入っているファイルは、簡単に復元できる。これは、オペレーティングシステム(OS)がファイルを完全に削除せず、一時的に保管しているためだ。WindowsやmacOS、iOSなど、主要なOSはすべてこの機能を備えている。
そのため、以下の流れでゴミ箱内のファイルを復元できる
- ゴミ箱を開き、復元したいファイルを選択する
- 「復元」または「移動」など類似のオプションをクリックする
- ファイルが元の場所に戻る
ファイルはゴミ箱に移動されただけで、内容は変更されていない。そのため、復元後も元のファイルと同じように使用できる。
ただし、ゴミ箱の容量には制限があり、新しいファイルが追加されると古いファイルから順に自動的に削除される場合がある点に注意してほしい。また、ユーザーが手動でゴミ箱を空にしたとき、ファイルは通常の方法では復元できなくなる。
■ゴミ箱から「完全削除」したデータは復元できる?
ゴミ箱から「完全削除」したデータの復元は、一般的に難しいとされているが、不可能ではない。完全に削除されたデータは消えたように見えるが、HDD(ハードディスクドライブ)の記憶媒体にはデータの要素が保管されているからだ。
そのため、保管されているデータをもとに復元するツールを使えば、データの復旧は可能である。
ただし、削除後に時間が経ったり上書きされたりすると復元の成功率が下がる。そのため、クラウドストレージやハードドライブを使用したバックアップをして、誤って削除してもすぐに取り戻せるようにしておこう。
※出典:「iPhone や iPad のファイルアプリでファイルを削除する/削除したファイルを復元する」
Androidスマホのゴミ箱から削除したデータを復元する方法
Androidには、PCのような統一されたゴミ箱機能がなく、各アプリにゴミ箱が設けられている場合がある。しかし、ゴミ箱内にも目的のファイルが見つからないケースも多い。
そのようなときは、復元ツールを利用してほしい。例えば「Dr.Fone」ならデータ復旧をスムーズに行ってくれる。
以下の手順で復元してほしい。
1.「Dr.Fone」をPCで起動し、Androidスマホを接続する。
2.メイン画面から「データ復元」機能を選択する。
3.復元したいファイルの種類を指定する。写真、動画、連絡先など、多岐にわたる選択肢がある。
4.スキャンモードを選び、デバイスのスキャンを実行する。削除ファイルのみをスキャン対象にすることも可能だ。
5.検出された削除データが画面に表示され、プレビューと復元が可能になる。
このように「Dr.Fone」を事前にPCにインストールしておけば、万が一のデータ紛失時にも迅速な対応が可能となる。
iPhoneのゴミ箱から削除したデータを復元する方法
iPhoneでゴミ箱から削除してしまった大切な写真や情報。復元できないのではとあきらめる前に、UltDataという復元ツールを使ったiPhone写真の復元手順を解説する。
1.まず、UltDataをパソコンにインストールして起動する。「iOSデバイスから復元」を選択しよう。
2.iPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続する。「信頼」をタップしてパスコードを入力し、パソコンからのアクセスを許可する。
3.左側のメニューから「写真」を選択。「スキャン」をクリックすると、iPhoneに保存された写真のスキャンが始まる。
4.スキャンが完了したら、復元したい写真にチェックを入れる。「復元先」を指定し「復元」をクリックすれば完了だ。
4.スキャンが完了したら、復元したい写真にチェックを入れる。「復元先」を指定し「復元」をクリックすれば完了だ。
UltDataを使えば、iPhoneのゴミ箱から削除した写真も、高い確率で復元できる。操作は少し複雑だが、大切な写真を取り戻せる可能性がある。
Macのゴミ箱から削除したデータを復元する方法
Macのゴミ箱を空にした後でもデータを復元できるツールがある。中でも、EaseUS Data Recovery Wizard for Macは、利便性などの観点から高い評価を得ている。
また、簡単な操作で、素早くデータを復元できたり、無料体験版で復元可能なファイルをスキャンして確認できたりするメリットがある。専門知識がなくても、直感的な操作でデータ復元にチャレンジできるのも魅力だ。
以下の手順で復元を行える。
1.ツールをダウンロードする。
2.起動し、削除されたファイルやフォルダが保存されていた場所を選び「失われたファイルを検索」をクリックする。
3.スキャンが終わるまで待つ。「クイックスキャン」で見つからない場合は「ディープスキャン」を試してみる。より時間がかかるが、多くのファイルが見つかる可能性が高い。
4.スキャン結果から、復元したいファイルにチェックを入れる。プレビュー機能で、ファイルの内容を確認したら「復元」ボタンをクリックし、復元先のフォルダを指定すれば完了だ。
以上の手順で、Macのゴミ箱から削除したファイルも、高い確率で復元できる。ただし、復元の成功率を上げるには、できるだけ早めに実行してほしい。