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部下を扱いにくいと感じた時の適切な対処法

2024.10.30

マネージャーという立場になると、部下の育成やチームでの目標達成などさまざまな役割が発生します。チームのパフォーマンスを落とさないためにも、部下とは円滑なコミュニケーションをとりたいですよね。

しかし、そんな気持ちとは裏腹に、部下に対して「扱いにくい」と感じてしまい、うまくコミュニケーションがとれないこともあるでしょう。

今回は扱いにくい部下との正しい付き合いについてご紹介します。

部下のどこを扱いにくいと感じているのかを知る

まずは、部下のどの部分を扱いにくいと感じているのかを知りましょう。

今までのコミュニケーションの中で、部下の言動に違和感を覚えたことがあったはずです。ここでは、上司が扱いにくいと感じる部下の特徴をいくつかご紹介します。

1.仕事ができない

仕事ができないという特徴を持つ部下は、上司から見ると扱いにくいと感じることが多くあります。

何度教えてもできない、同じミスをするというような失敗を繰り返すタイプには、どのように指導すればいいのかわからなくなるようです。

2.プライドが高く、言うことを聞かない

プライドが高いことも扱いにくい特徴の1つです。プライドが高い人は、ミスをしても謝ることができない、他人の意見を受け入れられない、他人を頼るのが苦手といった特徴を持っています。この特徴を部下に当てはめると、報告・相談ができない、チームプレーを乱す、注意しても改善が見込めない、となります。

3.年上部下、または上司より経験が豊富

部下の年齢が上司である自分よりも上だったり、勤続年数が自分よりも長かったりする場合、どうしても気を遣う対象となってしまうことはないでしょうか。その気遣いが、扱いにくさになっている可能性もあります。実際に、役職を気にせずに年齢で態度を変えてくる部下もいるでしょう。

また、経験が豊富なことも、上司からすればアドバイスや注意をしにくいと感じるポイントの1つと言えるでしょう。

4.感情的になりやすい

部下に対して注意をしたときや、部下の意見を却下したときに、ムスっとした態度をとられたり、関係ないところでの不機嫌さを仕事まで引きずってこられたり、そんな感情的になりやすい部下は扱いにくいと感じるでしょう。

人間なので多少は仕方ないですが、今日はどうかなと、部下の機嫌を伺いながら仕事を続けていくことはできれば避けたいものです。

扱いにくい部下との正しい付き合い方

最後に、扱いにくい部下との正しい付き合い方を、特徴で取り上げたポイントごとにご紹介します。

1.仕事ができない部下には、小さな目標を設定する

仕事ができない部下に対しては、達成できそうな目標を一緒に設定してみてください。何度も同じミスを繰り返したことで、その部下は、自分自身でも仕事ができないと自信をなくしている可能性もあります。そのなくした自信を、小さな目標をクリアしていくことで取り戻していくのです。

目標をクリアできたときには褒める、次の目標を設定するときには部下の意見を取り入れることを続けていけば、部下は自信を取り戻し、2人の信頼関係もアップしていきます。

2.プライドが高い部下には、信頼を示す

プライドが高い部下には、信頼を示すことが大切になります。プライドが高さからくるマイナスポイントばかりに目を向けるのではなく、部下のできていることに目を向け、積極的に言葉にして褒めましょう。

また、仕事の指示を出すときには、スケジュールや、他の仕事の兼ね合いなどの質問を加えてみてください。そうすることで部下は「気にかけてくれている」と感じ、信頼関係の構築につながります。

3.年上部下には、相手の自尊心が高まるような声がけをする 

年上であること、経験があることで、部下のほうも「自分は上司から疎まれる存在かもしれない」という思いを抱えている可能性があります。上司として、その部分を払しょくしてあげないといけません。

そのためには、部下の能力への期待を言葉にして伝えてみてください。声掛けとしては、「自分だけでは難しいので一緒に考えてくれますか?」、「この部分は経験が薄いので頼りにしています」などが望ましいでしょう。頼りにされていることを自覚した部下は、その期待に応えるためにより頼りになる存在になってくれるはずです。

4.感情的になりやすい部下には、対処法を本人に聞く

感情的な人は、周囲の状況よりも自分の感情を優先するので、感情的になっていることで周囲がどう感じているかなどをあまり把握していません。なので、把握してもらうためにも、感情的になった場合の対処法を本人に聞いてみてください。

このときの声掛けは、迷惑しているということを伝えるのではなく、「イライラしているけれど、何かあった?」というように心配していることを伝えるようにしてください。また、「周囲も心配している」などと付け加えることで、イライラしていることが周囲にも伝わっていることを部下本人が自覚するきっかけにもなります。

文・構成/藤野綾子

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