PCやスマホのゴミ箱を空にすることで、ストレージ容量を確保できるメリットがある。今回は機種別にゴミ箱を空にし、さらにはデータを完全削除する方法をまとめていく。
目次
パソコンやスマホを使用していると、不要になったファイルを削除するためにゴミ箱を利用することが多い。しかし、ファイルをゴミ箱に入れただけでは完全に削除されたわけではない。データが完全に削除されていない状態が続くと、デバイスのストレージを圧迫する原因となる。
本記事では、Android、iPhone、Mac、Windows別にゴミ箱を空にする方法と完全に削除する方法について解説する。
※最新のOSバージョンによっては、機能名やレイアウトが異なる可能性もある。
ゴミ箱を空にする意味とは?
パソコンやスマホなどのデジタルデバイスには、削除したファイルが一時的に保管される「ゴミ箱」という仕組みがある。ゴミ箱を空にする具体的な意味やメリット、実際に削除を行う際の注意点について詳しく見てみよう。
■ゴミ箱を空にする意味
ゴミ箱に保管されているファイルは一時的に削除されただけで、完全に消去されたわけではない。ゴミ箱を空にすることで、ファイルは完全に削除され、デバイスのストレージを解放することができる。この操作は、不要なデータを定期的に処理し、ストレージの最適化を図るために重要である。
■ゴミ箱を空にするメリット
ゴミ箱を空にすることで、不要なデータが完全に削除され、ストレージ容量を確保できる。これにより、デバイスのパフォーマンスが向上し、動作がスムーズになることが期待できる。
また、容量不足によるエラーや遅延の発生を防ぐことにもつながる。さらに、セキュリティ面でも、不要なデータを残しておくと情報漏洩のリスクが高まるため、定期的に削除しておくことが重要だ。
■ゴミ箱を空にする際の注意点
ゴミ箱を空にすると、削除されたファイルは完全に消去されるため復元が難しくなる。そのため、重要なデータが誤って含まれていないかを慎重に確認する必要がある。また、特に重要なファイルを誤って削除する可能性がある場合には、事前にバックアップを取ることが推奨される。万が一の復元を考慮し、削除前の確認が大切だ。
Androidスマホのゴミ箱を空にする方法
次に、Androidスマホにおけるゴミ箱の場所と、完全に削除する手順を解説する。
■Androidスマホのゴミ箱はどこにある?
Androidデバイスには、通常のゴミ箱という概念は存在しないが、特定のアプリ(例:GoogleフォトやFilesアプリ)には独自のゴミ箱機能がある。これらのアプリ内では、削除されたファイルが一時的に保存され、一定期間後に完全に削除される。
■Androidスマホのゴミ箱を空にする方法と手順
以下では、Androidスマホの写真、メール、ファイルごとのゴミ箱を空にする方法と手順を紹介する。
・写真のゴミ箱を空にする方法
- Androidスマホで「Googleフォト」アプリを開く
- 画面下部にある「ライブラリ」タブをタップ
- 「ゴミ箱」を選択する
- 右上にある「すべて削除」または「空にする」をタップ
- 確認画面で「完全に削除」を選ぶ
・メールのゴミ箱を空にする方法
- 「Gmail」アプリを開く
- 画面左上のメニューボタン(三本線)をタップし、メニューを表示
- 「ゴミ箱」を選択
- 画面上部にある「今すぐゴミ箱を空にする」をタップ
- 確認画面で「完全に削除」をタップ
・ファイルのゴミ箱を空にする方法
- Filesアプリをタップ(メーカーや機種によってアプリ名称が異なる場合がある)
- 画面のメニューから「ゴミ箱」を選択
- 「すべてのアイテム」を選択し、削除をタップ
- 確認画面が表示されたら、再度削除を選ぶ
iPhoneのゴミ箱を空にする方法
次に、iPhoneにおけるゴミ箱の場所と、完全に削除する手順を画像を使って詳しく解説する。
■iPhoneのゴミ箱はどこにある?
iPhoneでは、写真アプリやメールアプリ内に「最近削除した項目」というフォルダがあり、これがゴミ箱の役割を果たしている。写真やファイルを削除した際、一時的にこのフォルダに移動され、一定期間が経過すると自動的に完全削除される。
■iPhoneのゴミ箱を空にする方法と手順
以下では、iPhoneのゴミ箱を空にする方法とその手順を、写真、メール、ファイルの順で紹介する。
・写真のゴミ箱を空にする方法
1.ホーム画面にある写真アプリのアイコンをタップ
2.画面下にある「その他」から、「最近削除した項目」をタップ
3.「アルバム表示」をタップして、「FaceID」または「パスコード」でロックを解除
4.画面右上の「選択」をタップ
5.画面右下の丸で囲まれた三点リーダーをタップ
6.右下の「すべて削除」をタップ
・メールのゴミ箱を空にする方法
- ホーム画面からメールアプリを開く
2.「ゴミ箱」をタップ
3.画面右上の「編集」をタップ
4.画面左上の「すべて選択」をタップ
5.画面右下の「削除」をタップ
6.画面下部の「すべて削除」をタップ
・ファイルのゴミ箱を空にする方法
1.ホーム画面からファイルアプリを開く
2.画面右下の「ブラウズ」を選択
3.画面右上の丸で囲まれた三点リーダーをタップ
4.画面右下の「すべて削除」をタップ
5.確認画面が表示されるので、再度「削除」を選択
Macのゴミ箱を空にする方法
次に、Macにおけるゴミ箱の場所と、ゴミ箱を空にする具体的な手順を解説する。
■Macのゴミ箱はどこにある?
MacではデスクトップやFinderウィンドウの右下にゴミ箱のアイコンが表示され、そこに不要なファイルをドラッグすると一時的に保存される。これらのファイルはゴミ箱を空にすることで完全に削除され、ストレージを解放することができる。
■Macのゴミ箱を空にする方法と手順
1.ゴミ箱を開く
画面下部(Docks)にあるデスクトップのゴミ箱アイコンをクリックする。
2.「空にする」を選択
ゴミ箱内のすべてのファイルが表示されるので、画面右上の「空にする」をクリック。
3.完全に削除
警告メッセージが表示されるので「ゴミ箱を空にする」を選ぶ。これにより、すべてのファイルが完全に削除される。