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働く女性が将来的に稼ぎたい年収「500~699万円以下」が最多に

2024.10.23

女性が活躍できる社会の実現を目指し、政府は2030年までに、東証プライム市場に上場する企業における女性役員の比率を30%以上に引き上げることを目標としている。

では実際のところ、「職場で女性が活躍している」と感じている働く女性はどれくらいいるのだろうか?また、働く女性が理想とする年収とは?

キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」はこのほど、働く女性405名を対象に「女性の活躍」関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。

約7割が「職場で女性は活躍している」

Q.1 あなたの職場で女性は活躍してる?

女の転職type会員に「職場で女性は活躍しているかどうか」を聞いたところ、「まずまず活躍している」(40.5%)が最も多い結果となり、「かなり活躍している」(30.4%)を含むと活躍していると答えたのは7割以上となった。

女性が活躍するとはどういうことか…「責任のある仕事を任されること」という意見が最多に

Q.2 女性が活躍するとはどういうことだと思う?

女性が活躍するとはどういうことかを聞くと「責任のある仕事を任される」(73.3%)、「結婚・出産後も長く働く」(71.1%)、「管理職になる」(60.5%)が上位となった。

「その他」のコメントには「本人が描く未来像に近付いていると確信できる状況であること」「年齢にかかわらず働ける環境」というものがあった。

「女性の活躍」は、昇給、昇格、昇進など「社会的に評価されること」に加えて「自身が望むキャリアを歩めること」と考える人が多いことがわかる。

女性の活躍を阻害する要因は「男性優位の会社が多い」が最も多いという結果に

Q.3 女性の活躍を阻害しているものは何だと思う?

女性の活躍を阻害している要因を聞いたところ、「男性優位の会社が多い」(69.4%)が最も多い結果となり、以下「時短勤務・在宅勤務など自由な働き方ができない」(57.3%)、「保育所、学童などの不足」(42.0%)と続いた。

「その他」のコメントとしては「夫の家庭への関与」「女性同士の足の引っ張り合い」などがあった。

約3割が「管理職になりたい」

Q.4 管理職になりたい?

管理職になりたいかを尋ねると「できればなりたくない」(30.9%)が最も多い結果となった。「絶対なりたくない」(9.1%)を含めるとなりたくない派は40.0%であり、なりたい派30.9%より優勢となった。

Q.5 管理職になりたくない理由は?

管理職になりたくない理由を聞くと「責任が重くなる」(67.9%)、「残業時間が増える」(63.0%)、「できる自信がない」(58.0%)が上位を占めた。

「その他」のコメントでは「家族のことを犠牲にしてまで会社で活躍したくない」「家事育児が負担な上仕事まで大変になると辛い」など、家庭と仕事を両立するために、これ以上仕事の負担を増やしたくないという内容が目立った。

約6割が「管理職にならないと理想の年収には届かない」

Q.6 将来的にはどれくらいの年収になりたい?

将来的にどれくらいの年収を希望するかを聞いたところ、「500~699万円以下」(41.5%)が最も多く、次いで「300~499万円以下」(34.1%)となった。

国税庁の民間給与実態統計調査(令和4年分)によると、女性の平均給与は314万円、正社員だけに限ると407万円となった。本調査では6割以上の人が500万円以上を望んでいることから、将来的には平均を超えたいという希望が見て取れる。

Q.7 管理職にならなくても希望の年収に届くと思う?

管理職にならなくても希望の年収に届くと思うかを尋ねると、「届かないと思う」(58.5%)が最も多い結果となった。「届くと思う」「おおむね届くと思う」はあわせて23.2%にとどまっている。約6割の人が管理職にならないと希望の年収には届かないと思っているものの、Q.4のように管理職になりたい人は約3割にとどまっていることから、ジレンマが感じられる。

職場にロールモデルは「いない」が半数以上

Q.8 女性の活躍を推進するために、職場ではどんな取り組みをしている?

女性の活躍を推進するために職場で行われている取り組みついて聞くと、「出産・育児をサポートする制度の充実」(31.4%)、「時短・リモートワークなど勤務形態の多様化」(30.4%)、「女性の管理職を増やす」(26.9%)が上位となった。

一方で「女性の活躍を推進する取り組みは行われていない」(31.6%)が最も多い結果となっており、目立った取り組みができていない職場も多いこともわかる。

Q.9 職場にロールモデルとなる人はいる?

最後に、職場にロールモデル(キャリアや生き方のお手本)となる人がいるかを聞くと、「いない」53.1%が最多となった。「たくさんいる」「少しいる」を合わせても3割程度ということから、職場に目標となる人物がいない人が多いことがわかる結果となった。

出典:株式会社キャリアデザインセンター

構成/こじへい

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