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昨年度のAI関連求人は2017年度比で約4.7倍まで伸長、技術系に限らず営業や企画・管理部門でも求人数が増加

2024.10.21

リクルートから同社が運営する転職支援サービス『リクルートエージェント』のAIに関わる求人動向データが発表されたので、同社リリースを元にその概要をお伝えする。
※AI関連求人:求人票の仕事の名称または仕事の概要に、AIに関する単語が含まれる求人を抽出し、エンジニア系職種、営業や企画・管理部門職種で独自に定義

AI関連求人は2017年度の約4.7倍、転職者は増加しているが充足には至らず

『リクルートエージェント』におけるAI関連求人・エンジニア系職種では、2017年度を1として指数化すると、2023年度は4.73と伸長している。

2017年というのは、現在の大規模言語モデルの飛躍的成長を実現したTransformerモデルが提案された論文「Attention Is All You Need」(※1)が発表された年である。

求人の中身を見てみると、AIを使った音声認識サービスやチャットボット、製造業向けの画像処理やロボティクス制御開発等、社会実装を主としたものが増えてきている。AI技術は今後も急速に進化し、関連分野への転職者がさらに増加することが予想される。

また、事業のデジタル化(DX)や新規事業開発などにおいても、AIに関する知識を持つ人材のニーズが高まっている。ただし、AIに関する開発経験を持つ人材は限られるため、雇用条件にとどまらないさまざまな工夫で各社が人材の争奪戦を繰り広げている。
※1「Attention Is All You Need」:それまで主流だった仕組みとは異なり、現在の生成AIの中核となる「Transformer」という仕組みを提案した論文。Attentionとは、画像や文章の特定の部分に注意を向けるよう、学習させていく方法。

■エンジニア系職種だけでなく、関連する営業や企画・管理部門でも求人数が増加

エンジニア系職種だけでなく、営業や企画・管理部門職種でもAI関連求人が出てきている。エンジニア職種の2017年度を1とすると、1.78倍になっており(※2)、着実に増加傾向にある。例えば、営業職種では、AI関連製品の導入・販売に関する求人などがある。

また、企画・管理部門職種では、AI製品のマーケティングをするポジションや、経理・人事などの専門職でAIを活用して業務改革を進めるポジションなどがある。
※2 営業・企画・管理部門職種の2023年度の求人数は2017年度比5.24倍(1.78÷0.34)

2023年度のAI関連求人を3つの職種系統で分析すると、約7割がエンジニア系で、残りの約3割が営業と企画・管理部門だった。今後AIを活用する専門職などが増加することで、この3割が増えていく可能性がある。

ここ数年は、経理財務や人事企画などの専門職において、AIを活用して業務改革や企画立案を進めるポジションも出てきている。こういったポジションでは、必ずしもAIに精通している必要はなく、業務自体の専門性や課題設定能力を求められている傾向がある。

いかにAIを活用して業務効率化や新しい価値の創造を進められるのか、少しずつ求められるスキルが変化していくのかもしれない。

【解説】管理部門でAIを使う仕事とは? どんな人材が転職しているのか?

管理部門でもAIに関連する求人が増加してきている。エンジニア系に比べれば量としてはまだ顕著に多いというわけではないが、今後こういった求人が増加する可能性は大いにある。

企業は、AIを使って管理部門などの専門業務を効率化したり、より成果を上げるための課題特定や企画に生かしたりする方法を模索している。管理部門職種にAIのプロンプトを設定・開発するスキルを求めているのではなく、その業務のうちAIに任せられることは何か、さらに高い成果を出すためにどうAIを使ったらいいのかを考えられるような高い課題設定力と業務自体の専門性を求めている。

働く個人は、AIが得意とすることを理解する必要があるものの、AIに関する基礎的な知識さえあれば、こういった新しい職種にチャレンジできる機会がある。今までどのようなことに課題を感じてきたか、それをどう効率化してきたかなどがアピールポイントになるだろう。
(解説者:コンサルタント 高橋 紀夫 氏)

【解説】AI関連のエンジニアを採用できている企業の特徴は?

管理部門でもAIに関連する求人が増加してきている。エンジニア系に比べれば量としてはまだ顕著に多いというわけではないが、今後こういった求人が増加する可能性は大いにある。

企業は、AIを使って管理部門などの専門業務を効率化したり、より成果を上げるための課題特定や企画に生かしたりする方法を模索している。管理部門職種にAIのプロンプトを設定・開発するスキルを求めているのではなく、その業務のうちAIに任せられることは何か、さらに高い成果を出すためにどうAIを使ったらいいのかを考えられるような高い課題設定力と業務自体の専門性を求めている。

働く個人は、AIが得意とすることを理解する必要があるものの、AIに関する基礎的な知識さえあれば、こういった新しい職種にチャレンジできる機会がある。今までどのようなことに課題を感じてきたか、それをどう効率化してきたかなどがアピールポイントになるだろう。
(解説者:コンサルタント 高橋 紀夫 氏)

調査概要
調査方法/リクルートエージェントの求人と転職者分析
調査対象/リクルートエージェントの求人と転職者のうちAIに関連するものを分析
有効回答数/非公開
調査実施期間/2024年4月~2024年9月
調査機関/リクルート

関連情報
https://www.recruit.co.jp/

構成/清水眞希

 

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