リハーサルと事前準備について
入念な事前準備と練習を重ねるほど、プレゼンは成功に近づきます。ここでは、リハーサルの重要性や効果的な練習方法、機器トラブルへの対策について解説します。
■リハーサルは入念に行う
リハーサルを重ねることで、プレゼンの完成度が格段に向上します。ポイントは、信頼できる第三者に聞き手になってもらい、客観的なフィードバックを得ることです。声のトーンや内容の分かりやすさなど、改善点をできるだけ具体的に挙げてもらいます。
表情や話し方の癖は、自分ではなかなか分からないものです。自分がプレゼンしている姿を動画で撮影し、後から確認するのもおすすめです。
直前のリハーサルでは、フィラーや結論ファーストの構成、立ち居振る舞いといった細かな点もチェックしましょう。フィラーとは、「あのー」や「えー」などの言いよどみのことです。ゼロにする必要はありませんが、あまりにも多すぎると聞き手は耳障りに感じます。
■環境の確認と機器トラブル対策も忘れずに
リハーサルは、できるだけ本番と同じ環境で行うのが基本です。可能であれば、プレゼンをする会場に足を運び、使用する機材をチェックしましょう。
PowerPointの資料をスクリーンに投影する場合は、パソコン側でディスプレイの表示設定を行う必要があります。スライドサイズや文字の大きさは、スクリーン・画面に合わせて調整します。プロジェクターの接続や、音声出力のチェックも欠かせません。
本番では、プロジェクターが突然故障したり、パソコンがフリーズしたりして、資料が見られなくなるケースも考えられます。機器トラブルが生じたときの対策も、事前に決めておくのが望ましいでしょう。
Web会議でプレゼンをする場合は、インターネット回線の速度やマイク、カメラに問題がないかをテストします。
コツを押さえてプレゼンを成功させよう
プレゼンがうまい人は、プレゼンの目的とターゲットが明確です。声の大きさやスピードを意識し、アイコンタクトを取りながら話を進めるため、聞き手が置いてきぼりにされません。
「言いたいことが伝わらない」「会場の反応が薄い」と悩んでいる人は、プレゼン資料の骨子や見せ方に問題がある可能性があります。聞き手の反応が薄い場合は、話し方や表現に工夫が足りないのかもしれません。
プレゼンの型を参考にしながら、自分なりに練習を繰り返すことで、徐々にコツがつかめてくるでしょう。
構成/編集部