小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

聞き手を魅了するプレゼンとは?資料の作成から話し方までわかりやすく解説

2025.01.10

プレゼンの成功は、ビジネスの成功に直結します。ビジネスシーンにて、「うまくプレゼンできない」「聞き手の心に響かない」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?骨子の組み立て方や説得力のある話し方など、印象に残るプレゼンのコツを解説します。

プレゼンの成功に欠かせない基本の要素

プレゼンテーション(以下、プレゼン)は、単なる発表と違い、聞き手の行動を促す必要があります。話し手の一方的な発信にならないためには、どのようなポイントを意識すればよいのでしょうか?まずは、プレゼンの基本の要素を確認しましょう。

■目的とターゲット

プレゼンの最終的な目的は、聞き手に何らかの行動を起こさせることです。商品・サービスのプレゼンであれば、『商品を購入してもらう』『サービスを契約してもらう』『次の商談の約束をする』などがゴールとなるでしょう。

骨子を考える前に、目的とターゲットを明確にするところからスタートします。これらが曖昧だと、相手の期待とずれた内容になりかねません。

ターゲットの心に刺さるプレゼンを展開するため、彼らが抱える課題や関心事をよく調べることも重要です。聞き手が複数人(複数社)いる場合は、綿密なリサーチが求められます。

■説得力のある骨子

プレゼンに失敗する人は、事前の準備が不十分なケースが大半です。その場の思いつきで話すのではなく、聞き手の心が動くような骨子(ストーリーライン)を作りましょう。

まずは、伝えたい内容を箇条書きでピックアップします。聞き手の感情に訴えることも重要ですが、ビジネスシーンでは、筋道を立てて分かりやすく話を展開していかなければなりません。

全体の流れを考えるときは、『PREP法』と呼ばれるフレームワークを活用するのがおすすめです。『Point(結論)』『Reason(理由)』『Example(例)』『Point(結論の再確認)』の順で組み立てることで、聞き手の理解がグッと深まります。

■オープニングとクロージング

プレゼンの成功に影響する重要な要素の一つが、オープニングとクロージングです。オープニングとは、イベントや催し物、テレビ番組などにおける最初の部分で、人々の気持ちを盛り上げる役割を果たしています。

自己紹介(自社紹介)やプレゼンの目的、大まかなアウトラインを伝えるのが一般的ですが、印象的な統計データや体験談、興味深いエピソードから始めるのも効果的です。特に、独自性のあるエピソードは聞き手を引き込みます。

クロージングでは、主要なポイントを再確認し、聞き手に行動を促す『Call To Action(CTA)』を含めることが大切です。『無料で見積もりが可能』『お試しのサンプルを提供』といったベネフィットを伝え、聞き手の行動を促します。

分かりやすいスライドを作成するには?

プロジェクター

(出典) pixta.jp

スライドの役割は、聞き手の理解を助けることです。分かりやすい資料が用意されていれば、聞き手はメモを取る手間が省け、話に集中できます。ここでは、資料作成における三つのポイントを押さえましょう。

■グラフや図表を効果的に使う

グラフや図表は、データを視覚的に伝える強力なツールです。効果的に使えば、聞き手の理解を深め、プレゼンの説得力を高められます。

グラフを挿入するときは、内容に適した種類を選びましょう。項目の比較には『棒グラフ』、時系列データの推移には『折れ線グラフ』、シェアを示すときは『円グラフ』を使うと効果的です。

また、重要な部分を大きく太く表示したり、色を変えたりすることで、聞き手の視線を自然に誘導できます。内容をスムーズに理解できるように、項目名はグラフの近くに配置しましょう。

■文字の大きさや配色のバランスを工夫する

スライドは、1スライド1トピックが基本です。情報は簡潔にまとめ、1分以内で話せるようにしましょう。

文字の大きさや配色を少し工夫するだけで、メッセージが伝わりやすくなります。本文の文字サイズは、会場の広さや人数に応じて調整しましょう。パソコンのモニターを見せるなら16pt以上、スクリーンに映すなら20pt以上が目安です。

スライドの背景色は白、本文の文字は黒・濃いグレーが基本です。背景色と文字色のコントラストを意識し、濃い色と薄い色を組み合わせます。

使用する色が多すぎると、重要なポイントが分かりにくくなるため、3色に抑えて、統一感を持たせます。強調したい部分には、太字やアンダーラインなどを適切に使用し、視覚的なメリハリを付けましょう。

聞き手の心をつかむ話し方を身に付けよう

プレゼンをするビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

いくら内容が完璧でも、話し手の伝え方が悪ければ、聞き手の心は動きません。声の使い方やボディランゲージの効果、質疑応答の対応など、聞き手を魅了し、メッセージを効果的に伝えるためのテクニックを紹介します。

■声の大きさやスピードのコントロール

緊張すると、声が小さくなったり、早口になったりする人は多いものです。声の大きさやスピードが適切でないと、聞き手は話に集中できません。

プレゼンの際は、列の一番後ろに座っている人に声を届けるイメージで話すのがポイントです。普段よりもやや大きな声で、ゆっくりと話すことで、自信に満ちた落ち着いた印象を与えられます。

プレゼンは、単なる資料の読み上げではありません。聞き手の理解度を確認しながら、適度な『間』を入れて話を進めましょう。会場を広く見渡しつつ、適度にアイコンタクトを取ることで、聞き手への敬意を示せます。

■ボディランゲージと視線の活用

適切なボディランゲージと視線の活用は、プレゼンの内容を補強し、聞き手との信頼関係を築きます。言葉だけでは伝えきれない熱意や自信も、表現できるでしょう。

例えば、重要なポイントを強調する際は、聞き手の注意を引くために手のジェスチャーを大きくします。会場全体に均等に目を向けることで、一人一人とコミュニケーションを取っているような印象を与えられます。

ただし、日本人向けのプレゼンでは、過剰なボディランゲージは不自然に思われかねません。テレビの司会者などをお手本にしながら、自分なりに練習を重ねましょう。

■質疑応答の対応テクニック

プレゼン資料はしっかりと用意するものの、質疑応答の準備はしないという人も珍しくありません。

質疑応答の時間は、話し手と聞き手の距離を深める重要な機会です。聞き手の疑問が解消されれば、具体的な行動に結び付きやすくなるため、想定される質問への回答は必ず準備しておきましょう。

質問された際は、「ご質問ありがとうございます」「大変良い質問ですね」と感謝の気持ちを伝えるのがポイントです。「〇〇という質問でよろしいですか」と相手の話を繰り返すことで、回答を考える余裕が生まれます。

質問に答えられなかったときは、「後日回答します」と誠実に対応しましょう。ごまかしや知ったかぶりは、聞き手に不信感を与えます。

聞き手と信頼関係を築くポイント

プレゼン

(出典) pixta.jp

プレゼンで人の心を動かすには、信頼関係を築くことが不可欠です。アイスブレイクを適度に取り入れたり、質問を投げかけたりして、聞き手との距離を縮めましょう。ここでは、話し手が意識したい三つのポイントを解説します。

■アイスブレイクを取り入れる

『アイスブレイク』とは、参加者の緊張を和らげ、話しやすい雰囲気を作るためのテクニックです。プレゼンや面接、商談などが始まる前に、ちょっとしたゲームや自己紹介を挟むことで、互いの警戒心が薄れます。

効果的なアイスブレイクの例として、ユニークな自己紹介があります。例えば、「実は私、〇〇なんです」と、見た目と中身のギャップをネタにすれば、聞き手の興味を引き付けられるでしょう。会場の雰囲気に触れたり、最近の業界トピックスを取り上げたりするのも良い方法です。

アイスブレイクで話す内容に決まりはありませんが、政治や宗教など、センシティブな話題は避けるのが無難です。

■聞き手を巻き込む質問やエピソードを盛り込む

プレゼンでは、一方通行の情報伝達ではなく、双方向のコミュニケーションを意識しましょう。効果的な質問やエピソードを活用することで、聞き手の興味を引き、プレゼンへの参加を促せます。

例えば、「皆さんは、こんな経験はありませんか?」と問いかけ、共感を得る質問を投げかけるのも一つの手です。また、自身の失敗談や成功体験を交えたエピソードは、人の記憶に残りやすく、理解を深める効果があります。

さらに、聞き手に簡単なワークを行ってもらうことで、能動的な参加を促せます。隣の人と意見交換をする時間を設けたり、クイズ形式で理解度を確認したりするのも有効です。

■緊張をコントロールする

緊張すると表情から笑顔がなくなり、聞き手に硬い印象を与えてしまいます。和やかな雰囲気の中でプレゼンを展開するためにも、緊張をコントロールする術を身に付けましょう。

緊張する人の多くは、あえて高いハードルを設定したり、完璧を求めすぎたりする傾向があるようです。プレゼンは提案をブラッシュアップする機会と捉え、骨子と方向性を伝えることに集中します。

また、人にどう思われるかを気にしすぎると、自分らしいプレゼンができなくなります。自分への評価に意識を向けるのではなく、相手に分かりやすく伝えることに全力を尽くしましょう。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年12月16日(月) 発売

DIME最新号は、「大谷翔平研究!」。今年を象徴するDIMEトレンド大賞の発表や、Aぇ!group、こっちのけんと他豪華インタビューも満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。