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製造業や建設業の現場に寄り添う、防災・減災のためのレジリエンス強化システム3選

2024.10.21

災害時にSNSや気象データをAIが解析 Specteeの「Spectee Pro」

SNSを含めたネット上の情報からあらゆるデータを収集・解析し、リスクを可視化し予測するサービスを提供する株式会社Specteeは、AIを駆使したリアルタイム防災・危機管理サービス「Spectee Pro」を手がける。

災害が発生した際に、企業や自治体向けに必要な情報の提供を行う。情報元は、SNSやネット上の公開データのほか、気象情報やライブカメラの映像も含んでいる。

集めた情報群をAIが解析して、現地の被害状況やリスクを迅速に可視化する。早期に災害の規模や拡大を把握できることで、適切な対応を促す。

「Spectee Pro」画像イメージ

また、過去のデータをもとに未来のリスク分析も行うことで、今後の災害発生の可能性について評価することができる。

製造業においては、事業継続計画(BCP)の策定はもちろんのこと、日々の設備の保守保全やメンテナンス計画からサプライチェーン管理にまで役立てられると考えられる。

災害時には従業員が迅速に情報収集に当たるのが一般的だが、それでは間に合わないことも多いだろう。迅速な情報確保の仕組みを備えておくだけでも、一歩先のBCPを実現できるはずだ。

メンテナンスとレジリエンスを強化する3つのシステムを紹介した。いずれも“現場で使える”有意義なサービスである。このようなシステムの導入が進むことで、日本のレジリエンス力が少しでも向上することを願うばかりだ。

取材・文/石原亜香利

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