従業員や役員の移動、物資の運搬などで活躍する社用車。その運用において、小規模企業の経営者はどんな悩みを抱えているのだろうか?
KINTOはこのほど、従業員20名以下の小規模企業の経営層107名を対象に「社用車」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
社用車の購入方法、「現金一括購入」が圧倒的多数
「Q1.あなたの会社では社用車をどのように手に入れましたか(複数回答)」と質問したところ、「現金一括購入」が65.4%、「カーリース・サブスクリプション」と「ローン(全額)」がいずれも19.6%などという回答となり、「現金一括購入」が圧倒的に多数を占めた。
社用車の管理について経営上「悩みを抱いたことがある」は4割
「Q2.あなたは社用車の管理について経営上、何らかの『悩み』を抱いたことがありますか」と質問したところ、「ある」が38.3%と、約4割が悩みを抱いたことがあることがわかった。
「悩み」のトップは「購入時の初期費用が大きく、手元資金が一時的に減ること」
Q2で「ある」と回答した人に、「Q3.社用車の管理について経営上抱いた『悩み』を教えてください(複数回答)」と質問したところ、「購入時の初期費用が大きく、手元の資金が一時的に減ること」が53.7%とトップとなり、続いて、「維持費など予想外の出費が発生し、損益の見通しが立てにくいこと」が34.1%、「税金や保険の手続き、車両のメンテナンスの対応などに従業員のリソースを割かねばならないこと」が29.3%という結果になった。
「複数台の管理が面倒」「購入資金の調達」などの悩みも
Q3で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q4.Q3で回答した以外に、社用車の管理について抱いた『悩み』があれば、自由に教えてください(自由回答)」と質問したところ、「複数台の管理が面倒」や「購入資金の調達」などの悩みがあることがわかった。
<自由回答・一部抜粋>
・複数台の管理が面倒(44歳)
・従業員の事故のリスク(65歳)
・購入資金の調達(64歳)
・事故の危険と予防(44歳)
・突然の故障に困る(63歳)
・適切・有利なプランを相談できる先がない(59歳)
・使わない時に困る(63歳)
「社用車の『サブスクリプション』を知っている」は6割超
「Q5.社用車の『サブスクリプション』について知っていますか」と質問したところ、「知っている」と回答したのは64.5%と、全体の3分の2近くを占めた。
「サブスクに興味あり」は4割
社用車の「サブスクリプション」について概要を説明したうえで、「Q6.社用車の『サブスクリプション』に興味がありますか」と質問したところ、「かなり興味がある」が4.7%、「やや興味がある」が33.6%と、「興味がある」があわせて約4割を占める結果となった。
社用車は「ガソリン車」が圧倒的多数
「Q7.あなたの会社で保有している社用車の種類を教えてください(複数回答)」と質問したところ、「ガソリン車」が78.5%と圧倒的多数を占め、続いて「ディーゼル車」が28.0%、「ハイブリッド車(HEV)」が27.1%という結果になった。一方、バッテリーEV(BEV)は2.8%、プラグインハイブリッド車(PHEV)は1.9%と、いずれも少数にとどまった。