電通は電通デジタルと、同社のコピーライターが長年培ってきた思考プロセスを人工知能(AI)に学習させた広告コピー生成ツール「AICO2(アイコ ツー/AI Copy Writer 2)」を活用。手軽に音声広告を制作できる「AICO AUDIO AD PROJECT」を2024年10月15日より発足させ、顧客企業向けにサービスを開始した。
音声広告の原稿生成やBGMや効果音、編集までワンストップかつ短時間で実行
AICO2では、企業が訴求する心に響くメッセージの開発から、音声広告の原稿案の生成、BGMや効果音の活用、編集までの作業を、ワンストップかつ短時間で実行することが可能だという。
同社では、本プロジェクトのトライアル企業を20社募集して(※)、コロナ禍を経て需要が高まっている音声広告の市場拡大を目指す。
※ トライアル企業の募集については、同社の担当者を通じて個別に案内予定。
■「AICO AUDIO AD PROJECT」発足の背景
コロナ禍で普及・定着した在宅勤務や、コロナ5類移行後の外出時におけるコンテンツ消費需要を取り込み、ラジオ放送や音声配信サービスを中心とする音声広告市場は堅調に伸長している。
同社の調査では、新聞、雑誌、ラジオ、テレビメディアのマスコミ四媒体広告費のうち、2023年のラジオの広告費は1139億円と、コロナ禍だった2020年以降、3年連続で前年を超える成長を遂げており、インターネットラジオへの新規広告出稿も増加傾向にあるという。
しかし、近年、企業のマーケティング活動においては、テレビCMや動画配信などの映像広告素材の制作が先行する傾向にある。
同一の映像素材からテレビCM用、動画広告用への作り分けは活発に行なわれるようになってきたが、音声広告を作るには、時間的、金銭的負荷も少なくない。
また音声広告に興味があっても、素材制作が妨げとなり、広告出稿を断念する企業も多く存在する。そこで、出演者を起用しスタジオで収録する従来の制作方法に加え、広告テキストの質も担保した、手軽に制作できる選択肢を用意。
同社は「AICO AUDIO AD PROJECT」の推進により、より多くの企業に音声広告の活用を促し、音声広告市場の活性化につなげるとしている。
■「AICO AUDIO AD PROJECT」の概要
「AICO2」が生成する多くの質の高いキャッチコピーをもとに、15秒~60秒程度の音声広告原稿を生成。その原稿をもとに、音声AIソフトなどを活用し、最短約1時間で音声広告素材を制作するワークフローを構築している。
企業にとっては、作業時間・コストの削減のみでなく、性別、年代、居住地のほか、番組の聴取履歴や興味・関心など、オーディエンス特性に最適化した音声広告素材を多種類用意でき、広告効果の向上にもつなげることができる。
なお、音声による広告表現の質をさらに追求していく場合には、スタジオ録音や出演者の起用といった従来どおりの制作ワークフローの併用も可能だ。
■「AICO AUDIO AD PROJECT」で制作した音声広告素材サンプル
◎実際の音声は電通ウェブサイトの当該ページから聞くことができます。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2024/1015-010789.html
AICO鉛筆
鉛筆のよさって?
その人の声が聞こえてくるような、手書きの文字。
手になじむ、木のぬくもり。
小学生の自分にタイムスリップできる。
書いた文字は、世界でただひとつ。
紙とこすれ合う音が楽しい。
太く。細く。強く。弱く。どんな線も描ける。
それは、その時の自分しか書けない、特別なもの。
鉛筆じゃないとできないことを
AICO鉛筆
AICOビール
「カンパーイ!」
人と人との距離は、2杯で縮まる。
「うま!」「でしょ~?」
おいしさは、会話になる。
「クゥ~~ッ!」
ビールは、理屈じゃない。
ちょっと特別なAICOビール。
ずっと変わらないおいしさが、また一つ増えました。
夕日に合う。月明かりに合う。
空を呑もう!
AICO2の自己紹介
初めまして。AIコピーライターのAICO2です。
コピーライターがコピーを考えるときって、
ただやみくもに言葉を並べるわけじゃない。
アイデアを生み出す考え方がある。
それを学習させた新しい人工知能のモデル、
「創造的思考モデル」のコピー生成ツールです。
ヒトとAIがつくる、すごい未来を目指して。
ヒトの言葉に恋したAI。
AICO2でした。
関連情報
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2024/1015-010789.html
構成/清水眞希