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アドビがAdobe Creative Cloud製品における100以上の新機能やアップデートを発表

2024.10.17

2024年10月14日、アドビは世界最大のクリエイティビティカンファレンスであるAdobe MAXにて、Adobe Creative Cloudの100以上の新機能を発表した。

本稿では、同社リリースを元に、その概要や特徴についてお伝えする。

アイデアを形にするこれまでにないパワーをもたらして生産性向上を実現

これらの新機能はAdobe Fireflyを通じてクリエイターに創造、コラボレーション、そしてアイデアを形にするこれまでにないパワーをもたらし、生産性の向上を達成。また、Adobe Expressのアップデートと全く新しいFrame.ioにより、クリエイティブチームと関係者のコラボレーションを円滑化する新しいワークフローを実現するものだ。

さらに、アドビは、Adobe Firefly Image Model、Adobe Firefly Vector Model、Adobe Firefly Design Modelを含むAdobe Firefly生成AIモデルのファミリーの既存モデルの画期的な進化と、それらに続く新モデル「Adobe Firefly Video Model(ベータ)」の投入も発表した。これらはすべて安全に商用利用できるよう設計されている。

アドビのデジタルメディア事業部門代表であるデイビッド ワドワーニ(David Wadhwani)氏は、今回の発表に際して次のように述べている。

「クリエイティブなコミュニティにこれまでにないパワー、精度、そしてクリエイティブなコントロールを届けることで、世界を彩るパワフルな絵筆として活用してもらいたいと考えています。

そして、クリエイティブなコンテンツの需要が指数関数的に増加することが予想される中、私たちはクリエイターがマーケティングや人事、営業部門を巻き込み横断する形でコンテンツを拡大して活用できるようにします」

創造力と表現力を強化

■Adobe Firefly

Adobe Premiere Proへの統合を通じ、クリエイターがテキストや画像から動画を生成したり、ビデオクリップの延長やスムーズなトランジションを作成したりできるAdobe Firefly Video Model(ベータ)を発表。生成AIモデルのファミリーが拡張された。これまでの4倍も高速に画像を生成できるAdobe Firefly Image 3 Modelの最新進化形も発表された。

また、Adobe Vector Modelの最新のイノベーションによって、Adobe Illustratorを使用するデザイナーに、より高度なコントロールが与えられる。

エンタープライズ顧客向けのAdobe Firefly ServicesとAdobe Firefly Custom Modelの機能強化は、Deloitte、Gatorade、IBM、IPG Health、Mattelなどの世界的な大手ブランドによって活用され、さまざまなマーケティング用コンテンツ制作のスピードアップと規模拡大に役立てられているという。

同社では「安全に商用利用できるよう設計されたAdobe Fireflyは、現在までに130億枚以上の画像の生成に使用されています」と説明している。

■Adobe Photoshop

アドビは、クリエイティブコミュニティにさらなるパワー、スピード、コントロールを提供し、彼らのビジョンが実現できるようサポートする新機能を複数発表した。

例えば、画像から人物、電線、電柱などの邪魔なものを削除する新しいスマートテクノロジー「不要な物を検出」、 デザイナーがアイデア出しをしたり、ブレインストーミングしたり、コンセプトを何度も考え直したりできる「生成ワークスペース(ベータ)」、Adobe Photoshopで2Dデザインを扱う際に、グラフィックデザイナーが3Dオブジェクトを閲覧・編集できる新機能「Substance 3D Viewer」のベータ版のほか、Adobe Firefly Image 3 Modelを搭載した生成塗りつぶし、生成拡張、類似を生成、背景を生成などの機能の正式リリースが発表された。

■Adobe Illustrator

「パス上オブジェクト」は、アートボード上の任意のパスに沿ってオブジェクトを素早く吸着、整列、移動できる機能だ。他にも画像のベクターアートへの変換をより簡単かつ迅速に行える、強化された「画像トレース」などの新しい機能が発表された。

さらに、Adobe Firefly Vector Modelを搭載した生成塗りつぶし(シェイプ)は、デザイナーがユニークな出材に詳細なベクターを素早く追加できることで時間を短縮。

また、昨年Adobe MAXで初めてプレビューされたwebアプリ「Adobe Project Neo」のベータ版も登場した。このアプリはコミュニティから非常に高い評価を得ており、デザイナーがシームレスに3Dデザインを作成、編集するのに役立つ。

コンテンツ制作の規模拡大を支援

■Frame.io

業界をリードするアドビのビデオポストプロダクション機能をさらに補強し、オーディオ、写真、デザイン、その他のクリエイティブワークフローのコラボレーションをサポートする、Frame.ioのまったく新しいバージョンの正式リリースが発表された。

新バージョンでは、撮影セットから必要な人々へとメディアを届ける最も迅速で簡単かつ安全な方法である、Frame.io独自のCamera to Cloudエコシステムに、新たにキヤノン、ニコン、ライカが加わった。

■Adobe Express

コンテンツ制作を加速し、人々のクリエイティブの可能性を広げる、AIを搭載した新しい機能が発表された。

これにより、企業では組織内のメンバーがブランドキットのアセットに迅速にアクセスできるようになり、コンテンツの一貫性を保つことができる。

Adobe MAXでは、クリエイティブチームがAdobe PhotoshopやAdobe IllustratorなどをAdobe Expressと連携して作成したコンテンツをシームレスに社内展開。マーケティング、営業、人事、コミュニケーション、その他のチームがAdobe Expressを使ってそれらを最大限に活用する方法が実演された。

■Adobe GenStudio

Adobe GenStudioの最新エンタープライズアプリケーションである「Adobe GenStudio for Performance Marketing」の提供が開始された。

アドビのエンドツーエンドのコンテンツサプライチェーンソリューションであるAdobe GenStudioは、パーソナライズされたコンテンツの需要が高まる中、 Adobe Creative CloudとAdobe Experience Cloudを統合し、企業のコンテンツサプライチェーンの最適化を可能にするものだ。

Adobe GenStudio for Performance Marketingは、セルフサービス型の生成AIファーストアプリケーションであり、クリエイティブ部門が作成したコンテンツを最大限に活用し、ソーシャルメディア広告、メールマーケティング、ディスプレイ広告の最適なミックスの決定を、データ主導のインサイトを活用して迅速に支援していく。

これにより、ブランドの基本的なルック&フィールを定義するクリエイティブ部門と、ソーシャルメディアやモバイルなどの要求の厳しいチャネル向けに大規模なコンテンツのバリエーションを提供する必要があるマーケティング部門を有機的に結びつける。

GoogleのCampaign Manager 360、Meta、Microsoft Advertising、Snap、TikTokとの提携拡大により、企業はプラットフォーム間でキャンペーンを即座に有効化し、直接的なパフォーマンスインサイトを通じてタイムリーな調整を行なうことができる。

クリエイティブな探究とアイデア創出を支援

クリエイターがAIの力を自身の想像力と組み合わせ、コンセプトやアイデアを探究し、アイデア創出を行う新しい方法もいくつか披露された。

その一つが、クリエイティブプロフェッショナルが、複数人でコラボレーションでき、クリエイティブな開発を可能とするAdobe Project Conceptだ。

この機能には、1つのキャンバス上でライブでコンセプトを練ることができ、リアルタイムでの画像リミックス機能が備わっている。

さらに、Adobe Photoshopの「生成ワークスペース(ベータ)」は、デザイナーがアイデアを練ったり、ブレインストーミングを行なったり、コンセプトを反復改善したりすることを可能にしている。これにより、クリエイターはビジョンを実現し、これまで以上に直感的に、より速く素晴らしいビジュアルを制作することが可能になるという。

関連情報
https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html

構成/清水眞希

 

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