フリー株式会社は、開業・起業にまつわるあらゆるサポートを紹介する特設サイト「ビジネスを、人生を、もっとフリーに。」を公開。この公開に併せて、現在の開業や起業に関する最新の実態調査を行なった。
本稿では、同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
開業・起業をしている人は全体の9.1%
開業・起業を個人事業主、または法人であることと定義して、すでに開業・起業をしているかを質問したところ、「している」と答えた人は全体の9.1%という結果が得られた。
■40代以下の開業層の約4人に1人が、「本業」ではなく「副業」や「趣味」で行なっていた職種で開業
開業・起業層に対して、開業前からその職種の経験があったかを質問したところ、本業で行なっていた職種ではなく、副業や趣味で行なっていた職種で開業した人は40代以下だと24.4%と約4人に1人が該当した。
これは全体の18.7%よりも約6%多く、若い世代の方がその割合が高くなる傾向がみられる。
未開業層の中で本業以外に収益がある人は12.3%
未開業層に対して、現在の収入源を質問したところ、本業以外での収益がある人は12.3%いるという結果になった。
■本業以外に収益がある未開業層の中で、起業や収入目的ではない収益活動『プレフリーランス』 を行なっている人は21.2%
未開業層の中で本業以外で収入が発生している人に対して、その活動を始めたきっかけを質問したところ、「収入を増やすため」が65.3%と最も多い一方、「趣味」や「スキルアップのため」といった、収入や起業目的とは違う疑似的フリーランス活動『プレフリーランス』を行なっている人が21.2%いた。
■開業・起業をしたいができていない、もしくはしたくない人の理由ランキング1位は「スキル不足」
開業・起業をしたいと思っているが行動できていない、もしくはそもそもしたいと思わない人にその理由を質問したところ、最も多かったのは「スキル不足(44.5%)」だった。
一方、開業・起業に向けた準備を行なっている人の悩みランキングでは、「スキル不足」は最も少ない22.7%という真逆の結果になっており、自身のスキルへの自信が開業・起業に向けた第一歩のハードルになっていることが推察できる。
調査結果まとめ
国内における生産年齢人口の減少に伴い、多種多様な働き方や生き方が提唱されている中において、今現在の個人の方々が開業や起業に対してどのような考えを持ち、行動をしているのかを知るため実態調査を実施した。
結果としてでてきた最新の開業・起業層の割合は9.1%と、一概には比較できないものの政府の成長戦略に掲げていた「開業率10%台」にもう少しで届きそうな数値であり、「スモールビジネス」のトレンドを感じる結果となった。
また、趣味や副業から起業されている方も若い世代に多くなっているように、起業のきっかけやその形は自由であり、決して本業からの起業といった決まった形式ばかりではないということを、世の中に知っていただきたい。
調査概要
調査期間/2024年9月27日〜9月30日
調査方法/Webアンケート方式
調査対象/20~60代男女
有効回答/1053件(本調査)
構成/清水眞希