企画からキャスティング、制作、結果分析まで統合サポート
電通デジタルは、インフルエンサーを起用したタテ型動画広告施策において、企画から実行、分析まで一気通貫で実施することで、パフォーマンスを最大化する独自の支援モデル「ヒト×タテMarketing framework」を開発。同モデルを活用したサービスの提供を2024年10月11日より開始した。
インフルエンサーを活用したマーケティングは、SNS戦略の中心的な手法として広く活用されている。
特に、SNS上で急成長している「タテ型動画」は、主要なコンテンツ形式として注目を集め、動画広告市場においてもマーケットを牽引する役割を果たし、ますます重要性を高めている。
その一方で、SNSマーケティングにおけるインフルエンサーとタテ型動画広告を組み合わせた施策には、次のような課題が散見される。
(1)インフルエンサーキャスティングにおいて、データなどに基づかず、実績や商品との感覚的な相性などで選定させることが多い。
(2)広告配信目的に応じた最適なインフルエンサー企画や、広告配信用クリエイティブ設計のノウハウが不足している。
(3)売上や事業成長など具体的な成果に基づいた施策の評価が難しい。
これらの課題を解決するため、電通デジタルでは、SNSマーケティングにおける豊富な支援実績と各SNS系プラットフォーム事業者と広告事業やデータ事業で多くの協業を行なう、社内横断組織で構成したSNSスペシャリスト集団「Social Connect Group」が、インフルエンサーとタテ型動画広告を組み合わせた施策のパフォーマンスを最大化する支援サービスモデルを開発した。
本モデルでは、4つのSTEPをベースに、Social Connect Groupが、電通デジタル・国内電通グループ(dentsu Japan)の独自のソリューションを活用しながら統合的にプランニング支援を行なっていく。
「ヒト×タテMarketing framework」における4ステップの概要
「ヒト×タテMarketing framework」の4ステップ概要図
■STEP1:調べる
電通デジタルの分析ソリューションである、SNSユーザーを趣味嗜好で区分した“トライブ”基点の独自分析を行う統合フレームワーク「Tribe Driven Marketing」を活用。
ブランド名・商品名・カテゴリ名などのハッシュタグでSNS上のユーザー生成コンテンツ(UGC)を分析。そこから「発話ユーザーの属性」や「語られている内容」を特定して、クライアント企業がSNSマーケティングの中で訴求するポイントの創出などの“勝ち筋のヒント”を見つけだす。
■STEP2:見つける
STEP1の調査結果を元に、理想的なインフルエンサー像および選定基準をより具体化し、キャスティングを行なう。
■STEP3:作る
広告の目的・目標に合わせたタテ型動画クリエイティブの企画・構成・デザインを、クリエイティブ専門グループが最適なインフルエンサー×広告クリエイティブを制作。適切な配信プラットフォームの選定、広告プランの策定を行なったうえで、広告出稿・運用を行なう。
■STEP4:分析する
データクリーンルームを活用して、広告データと国内電通グループ(dentsu Japan)の独自データ、外部の購買データなどを安全に連携して、インフルエンサーを活用した広告配信における購買への貢献度などを分析する。
これにより、事業に直結する具体的な指標を基に施策の効果を評価して、より正確で顧客インサイトに迫る分析結果を得ることができる。
今回の発表に際して同社では「今後も電通デジタルは、ソーシャルメディアを軸とした『長期的なマーケティング支援』『短期的なプロモーション支援』『データ・ナレッジの蓄積』に向け、企業ごとの課題や昨今のトレンドに沿って戦略・戦術を描き、独自のソリューションを活用しながらマーケティング活動を支援してまいります」とコメントしている。
関連情報
https://www.dentsudigital.co.jp/news/release/services/2024-1011-000176
構成/清水眞希