性別によって受けたハラスメントに違い、「パワハラ」は男女ともに同程度だが、「セクハラ」は女性が3.4ポイント多い
Q8 ハラスメントに関する言葉について、ご存知ですか。
ハラスメントに関する言葉を知っているか調査したところ、最も知られているのは「パワハラ」(70.8%)で、次いで「セクハラ」(70.6%)、「モラハラ」(54.8%)と続いた。
一方、知られていなかったのは「パタハラ」(70.6%)、「時短ハラ」(69.9%)、「ケアハラ」(68.4%)。ここ数年で見聞きするようになったハラスメントはあまり浸透していないようだ。
・ケアハラスメント:家族の介護をしている介護者に対して、仕事と介護を両立しようとする状況への嫌がらせ
・時短ハラスメント:業務が終わっていない状況でも、社員に定時での退社を強要すること
・パタニティハラスメント:男性が育児時短や育休を請求したり取得したりすることで不利益な扱いや、嫌がらせを受ける行為、言動
Q9 あなたの職場で、実際に身の回りで見聞きしたことがあるハラスメント、あなたが実際に受けたことがあるハラスメントをそれぞれすべて教えてください。
職場で、実際に身の回りで見聞きしたことがあるハラスメントを伺ったところ、「パワハラ」(39%)、「セクハラ」(27.9%)、「モラハラ」(18.6%)という結果に。
また、実際に受けたことがあるハラスメントを伺ったところ、「パワハラ」(23.7%)、「セクハラ」(9.5%)、「モラハラ」(8.9%)。身の回りで見聞きしたことがあるハラスメントと同様の回答となった。
男女別に、実際に受けたことがあるハラスメントを見ると、「パワハラ」は男女ともに同程度だが、「セクハラ」は女性が3.4ポイント多い結果となっている。また、男性が「アルハラ」「ロジハラ」などを女性よりも多く受けていることが分かった。
Q10 ハラスメントを見聞きした後、ハラスメントを受けた後、どのように対処しましたか。
ハラスメントを見聞きした後、どのように対処したかを伺ったところ、「何もできなかった」(58.7%)が最多であった。多くの人は他者のハラスメントに遭遇しても行動に移すことは難しく、その結果ハラスメントが放置されてしまっているのが現状のようだ。
実際にハラスメントを受けた後、どのように対処したかも伺ったところ、「何もできなかった」(48.5%)が最多。ハラスメントを受けても、どのように対応してよいのか分からず、自らの中で抱えてしまう人が多い現状が分かった。
ハラスメントに対して適切な対処をしないことが、職場におけるストレスへと繋がっている可能性があるのではないだろうか。
Q11 あなたは「ウェルビーイング」という言葉を知っていましたか。
身体的、精神的、社会的に良好な状態であることを意味する概念として「ウェルビーイング」という言葉がある。
この「ウェルビーイング」という言葉を知っているかどうかを尋ねたところ、「内容まで詳しく知っている」(10.6%)と「ある程度内容を知っている」(17.9%)が合わせて28.5%となった。
一方、「知らない」と回答した人は48.2%。2023年に行った同様の調査の回答と比較すると(「知らない」と回答した人:55.6%)、「ウェルビーイング」という言葉の認知が上がっていることが分かった。
調査概要
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用し WEB アンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の 20 歳~59 歳の有職者を対象に実施
有効回答数:1,000 人(20 代・30 代・40 代・50 代、男女:各 125 人)
調査実施日:2024年8月8日(木)~2024年8月9日(金)
関連情報
https://www.zurichlife.co.jp/
構成/Ara