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伝え方を変えて大ヒット!古谷乳業「ミルクの束縛 ミルクコーヒー」誕生の裏側

2024.10.14

『ミルクの束縛』のヒットの鍵は「どこと組むか」だった

金谷さんは、今回のヒットの要因について次のように分析する。

「今回『どこと組むか』が一番重要だったと思います。カヤックさんと組んだ理由の一つに『飲料業界に染まっていない』という点がありました。ずっとこの業界でやられている代理店さん、制作会社さんもいますが、どうしても常識に縛られてしまう。また、生乳の原料は高いので、販売価格も高くなりがちです。198円税抜きで販売していまして(現在は215円税抜きで販売)、他の競合商品は120~130円でした。これだけ高いものが売れるようにするには、業界に縛られてない、業界の常識にとらわれないところと組むしかないと思い、カヤックさんにお願いをしました。コンセプトと古谷乳業への理解がとても深く、妥協や忖度なく、徹底的に戦う姿勢が良かったですね(笑)」(金谷さん)

ピエールさんと原元さんは、今回の開発に携わり学んだことについて次のように話す。

「情熱がある人と一緒に働くのは面白いなと思いました。1人が妥協してしまうと『まぁ、いっか』と、周りに流されてしまえば 、こうはならなかったと思うんです。ネーミングの 早い段階から心が折れることもたくさんありましたが、金谷さんが熱い方で折れなかったので、僕たちも折れちゃいけないなと思いました」(ピエールさん)

「私たちは普段、デジタル領域を得意としているので、パッケージデザインは初めてに近かったんです。だから、我々にとってもチャレンジングなお話でした。当初は『中身がこれで、そのパッケージをデザインしてください』というお話だったんですが、『もしやるならブランディングも一緒にしませんか?』とご提案をさせていただいたんです。反響を見ると『ちゃんとブランディングに繋がったな』という実感もあって、粘り強くやってよかったなと」(原元さん)

『ミルクの束縛』の今後の展望について、金谷さんはこう語る。

「まずは、日本全国に広げたいと思っています。ただ、古谷乳業としても製造上のキャパシティがありますから、他の乳業メーカーさんにご協力をいただきながら、なるべく早く日本全国で飲んでいただけるようにしたいと思っています。あとは、例えば紅茶やイチゴなど、『ミルクの束縛』のシリーズ化も考えています」(金谷さん)

今回、古谷乳業と面白法人カヤックがタッグを組み大ヒット商品が生まれたが、『ミルクの束縛』に続くコラボ商品も販売が始まっている。

「実は、第2弾も決まっています。それが『物語のあるヨーグルトシリーズ』です。スーパーで売られているような、ヨーグルトの大型容器で生乳100%の『冬の入道雲』、はちみつの優しい甘みが楽しめる『ぐうたら蜜バチ』、脂肪0%のさっぱりとした『姫のひとくち』の3品が発売されます。絵本のようなパッケージデザインで、お子様やそのご家庭の方が、冷蔵庫を開けた瞬間わくわくするような、楽しんでいただけるようなデザインになっています」(金谷さん)

取材/DIME編集部 文/久我裕紀

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