「レモンの価値」を信じ続けて生まれたヒット商品
ここまでの大ヒットに至った要因について、室さんはこう分析する。
「我々の仮説通り『自分をかわいく見せたい』『良くない自分から立て直したい』という気持ちがあり、そこに推し活という社会変化がマッチしたことが要因だと考えています。もう一つは、『レモンの価値を届けていきたい』とレモンの価値研究を続けているので、その価値がお客様に伝わったのではないかと思っています」(室さん)
最後に、今回の開発を通じて学んだことを、それぞれこう話してくれた。
「基本に忠実に、お客様のニーズにしっかり向き合うところが大事だと思っています。『キレートレモンMUKUMI』の開発でも、我々が意識しているターゲットに『どんな価値を提供していくのか』を、突き詰めてディスカッションしてきました。そこに対して、企業として持っている価値をどうお客様に提供できるか。その掛け合わせで、今回の成功に結び付いたと感じています。これが一つのスモールサクセスとして積み上がり、個の力だけでなく組織の成長に繋がっていると感じています」(室さん)
「キレートレモンブランドを担当させてもらい、『レモンの価値』がお客様にしっかり届いたところは、非常に学びと気づきがありました。突き詰めたことで、お客様にレモンの価値を感じていただき、当社のレモン商品を手に取っていただけていると思いますので、その軸はぶらさずに今後も開発していきたいです」(河崎さん)
取材/編集部 文/久我裕紀