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「否定は成功の種」玉川徹がSF好きのベンチャー社長に聞くブルーオーシャン開拓の極意

2024.10.20

既成事実の積み重ねで〝扉〟は少しずつ開いていく

玉川 映像装置の事業化をどう実現したのでしょうか。道のりを教えてください。

灰谷 IT関連の仕事をしながら、社内ベンチャー制度を利用し、事業化を目指しました。提案を始めたのは40歳の頃(今から8年前)からで、自分が心から情熱を注げる仕事がしたくて。興味のあるガジェットを中心に企画をたくさん出しましたが、全く採用されませんでした。3Dホログラムを提案したのはコロナ禍でバーチャルへの期待が高まった転換期でしたが、会社からは「儲からない」「おもしろくない」と言われ続けたんです。

玉川 最終的に認められた理由について、どう分析されていますか?

灰谷 新しくできた社内ベンチャー制度で本気さを伝えられたからだと思います。それまでは、上司や会社を鑑みて、余計な忖度をした提案でした。でも、自分がやりたいことをストレートにぶつけた方が相手に情熱が伝わります。それは社外に対するプレゼンの時でも同じです。

玉川 よくわかります。僕はやりたいことを本気でずっと続けてきましたが、組織の中ではそれを否定的に考える人もいます。そこで大事なのは〝既成事実の積み重ね〟で、やりたいことができる〝扉〟は、いきなりではなく、少しずつ開いていくもの。今ではテレビ朝日の新入社員に「玉川さんみたいに仕事をしたい」と言われるようになりました。

灰谷 玉川さんの姿勢には共感しますね。私が新入社員にアドバイスするとしたら「バカにされてもいいから、強い気持ちを持ってほしい」ということです。特に新しいことをやる時、他人に否定されても、自分の情熱を信じ、信念を持ってやる。「否定する人が多いのは、いいことだ」と伝えています。みんながいいと思う新規事業って、すでにほかの人がやっていることが多いもの。否定されるのは誰もやっていない「穴場」であり、ブルーオーシャンの可能性もある。それに気づけたのなら、うまくいくかもしれないと。

玉川 最後に定年後を含め、灰谷さんご自身の今後について教えてください。

灰谷 仕事を通じて人をワクワクさせられることを続けたいです。やりたいことは音楽や映像、物販などたくさんあります。自分が情熱を持てて、社会や人に喜ばれる仕事をしながら残りの人生を送ることができるのは最高だと思います。

何度もダメ出しを受けた灰谷さんが指南!好きなことこそ相手を説得できる仕組み

好きなことこそ相手を説得できる仕組み突破口を切り開くためには、先端は鋭利にして、押し出す力を強くする必要がある。上司や組織に忖度することなく、自分の主張や好きという気持ちを一点に集中させ、最大限の情熱を込めて、相手の心を貫くことが肝要だ。一度では無理でも、既成事実を積み重ねながら根気よく押し続ければ、本気が相手に伝わり、突破口は少しずつ開く。

【今回のまとめ】

 僕が一番「なるほど」と感じたのは「否定は成功の種」であるということです。誰もが否定する分野は、誰も目をつけてない穴場。「無理」「ダメ」と言われたら、むしろ自分だけが気づくことのできた〝成功の種〟であり、灰谷さんのように好きなことを仕事にできる可能性があります。誰かに否定されるのはつらく、諦めてしまいがちですが、そこを突破した先にこそ大きな成功があるかもしれません。

 そして、否定の壁を突破するのに必要なのが、情熱です。さらに情熱を強くするためには、そのことを本当に好きかどうかがとても重要だということを、今回の取材で再認識しました。

 変化が必要な今の時代には、これらの考え方がとても大事だと思います。

玉川徹さん玉川徹さん
テレビ朝日系朝の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』のレギュラーコメンテーター。パーソナリティーを務めるレギュラー番組『ラジオのタマカワ』(TOKYO FM/毎週木曜日11:30~13:00)が大好評オンエア中!

取材・文/柿川鮎子 撮影/湯浅立志(Y2)

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