大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
管理者として成功するにはどうしたらいいですか?
《A》『組織の3つの中心的な責任を理解する』
営業としての成功も無理。独立も厳しい、役員になる自信もない。そんなあなたにおすすめしたいのは、管理者というキャリアです。組織には「3つの中心的な責任」というものがあり、これが理解できると管理者として活躍できます。それは、(1)スタッフ、(2)マネジャー(管理者)、(3)経営者の3つです。
一つ目はスタッフです。その中心的な責任は「言われたことをやる」ということです。この話をすると、スタッフは本当に言われたことだけでよいのか? と聞かれますが「言われたことをやる」のは、簡単なことではありません。予算達成や期限を守ることなど、容易ではないことも多いはずです。
次にマネジャーの中心的な責任とは何でしょうか? そもそもマネジャー(manager)とは、マネージ(manage)する人です。このマネージの意味は何か? 辞書には、「なんとかしてやる」と書かれています。そう。マネジャーとは「なんとかしてやる人」なのです。
つまり、あなたが管理者として成功したいなら、この「なんとかしてやる」スキルを身に付ける必要があります。ちなみに、当然ですが、スタッフの責任(言われた業務をやる)を果たせない人が、マネジャーにはなれません。まずは、業務をしっかりやることです。
そして、予算や問題解決など「なんとかしてやる」ことが自分の責任だと分かっているマネジャーが増えると、社長の苦悩は半分になり、組織が円滑に機能し始めるようになります。中小企業の社長が大変なのは、本来マネジャーの責任である「なんとかしてやる」を社長がしているからです。
最後に、経営者の中心的な責任とは? それは戦略的意思決定です。今期はこの目標でやろう、この方針でいこう、といった意思決定が、経営者の中心的な責任です。そして、その意思決定の実現をなんとかしてやりきる管理者がいると、会社は伸びていくのです。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...