大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
自分に正直になるって、難しいのでは?
《A》『過去をポジティブに意味づけする』
実は「自己開示」の難しさは「自分に正直になる」ことの難しさにあります。
表面的な出来事であればよいのですが、本質的な心の中身、過去の失敗の痛み、家族への想い、本能的な欲望や恐れなどは、なぜか言葉にしづらいものです。
人は、ネガティブな体験や、恥ずかしいと思っているような事象から目を背け、忘れたふりや、感じないようにふるまう傾向があるからです。
その一方で、許せない人や出来事、思い出したくもない過去などを自分の中で清算し、完了して、ポジティブな意味づけをして笑い飛ばすことができる人もいます。そういった自分の個人的な体験をオープンに語ることができる人は、周りから見て魅力的に見えるものです。もちろん、オープンに話すといっても、あまりに品のない話や、人を傷つけるような言葉では、魅力は下がってしまうので、そこは要注意ですが、一般的に失敗談やどん底の体験も含め、過去の体験をポジティブに受け止め、笑い話にできるような人に対して、我々は魅力を感じるようになっています。
そう考えると、あなたに求められる準備としては、自分の個人的な体験や考え方を、ポジティブなこととして意味づけすること、そしてそれを言語化して表現する習慣をもつことです。そのためにも、日記を書くことや、ブログやSNSなどで言葉を発信することも効果的です。
重要なポイントは、これまでのすべての出来事を「それでよかった」と意味づけすること。「おかげさまで」とか「ありがたいことに」などといった感謝の言葉を多用することです。すべての出来事をポジティブに切り替えるスキルが身に付くと、大変な過去も「話のネタ」にとして、オープンに笑い飛ばせるようになります。そうやって、自分に正直に、本当の自分らしく、気楽に生きていくことができるようになるのです。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...