大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
相手の本音を知るには、どうすればいいですか?
《A》『相手もあなたの本音を知りたい』
「本音が分からない」といった感覚は、あなただけが感じているものではなく、実は日常的に接している部下や同僚も、あなたに対して感じていることかもしれません。お互いがお互いを探り合うように一緒にいる、心がつながっているようでつながっていない可能性が高いのです。
簡単な処方箋は、あなたから「自己開示」をするということです。あなたがあなたの内面にある考えや感情、個人的な体験を共有することによって、相手はあなたのことが理解でき、安心して話をすることができるようになります。
え、そんなことで本音が分かるようになるの? もしくは、社内で「自己開示」なんてしたくない! と思われるかもしれませんので、その背景を説明します。
まず、人は相手との「共通体験」が多ければ多いほど、相手に対して安心や、信頼を感じやすくなる傾向があるということです。たとえば、初めて会った人とでも、同じ学校だった、とか、同じ映画を観たことがある、同じゲームにハマった経験がある、といったことで、親近感や仲間意識を感じやすくなり、話が盛り上がるといった経験は誰にでもあるはずです。
したがって、あなたが最初に相手に共有すべきことは、相手との「共通体験」です。そして、できればそれを共感しやすい言葉や表現で共有することです。
簡単に言えば、単に自分が言いたいことではなく「相手が聞きたいこと」を話す、ということです。そうすると、相手からすれば「この人は話を分かってくれる人だ」という思いが湧いてきて、自分のことも共有しやすくなります。
たとえば、アニメのキャラのセリフに感動した! とか、あのドラマの最終話で泣いてしまったー、なんて話してみる。
「自己開示」というと重く感じるかもしれませんが「共通体験」の共有によって「話しやすい人」と認識されることが最初の一歩だということです。
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...