大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。
人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考え込んでしまった経験はありませんか?そして、ギモンと向き合うのが面倒だからと、スルーしてストレスを抱えてはいませんか?
今回は、事業成長の専門家で 「絆徳の経営スクール」を主宰する清水康一朗氏による著書『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』から一部を抜粋・編集し、人生を圧倒的に生きやすくするギモン解消のヒントを紹介します。
比較や嫉妬の世界から解放されたい!
《A》『渇望を願望にアップデートする』
強すぎる比較の意識や嫉妬心は「苦しみ」を生み出します。その原因は、自分の内面ではなく、外の世界を意識しすぎることにあります。
解放されるには、自分の内面を見つめること、人生の目的や目標を定めて「渇望」を「願望」に変えることです。渇望は、いつまでも不足感が付きまとう厄介なものですが、願望は、目的や目標への自分の努力を生み出しますし、よりよい未来への原動力になります。いつまでに、どこまで、何を達成したいと思っているのか、自分の「欲しいもの」を明確な目標として設定することで、健全なエネルギーとして活用できれば、ネガティブな嫉妬から解放されます。
この内面の「願望」がはっきりすると、あなたは嫉妬から解放され、いままで嫉妬の対象だった相手は成功のモデル、学びの対象になります。つまり、目標となる高い成果をだす人を、目標設定の基準として参考にするのです。たとえば、営業職であれば、その人は毎週何件訪問して、その中で商談になるのは何件で、最終的な受注は何件なのだろうか、と参考にするのです。
さらには、その人の背景にあるもの、つまり優れた結果を出している原因にも目を向けてみる。もしかすると、相手はみえないところで努力している素晴らしい人かもしれない、という一面が見えるようになります。
このように嫉妬をきっかけに、他人のよい部分を知ることができれば、自ずと自分の伸び代や今後やるべきことが明確になります。そうしていくうちに、嫉妬心は、ただ自分にネガティブな気持ちを植え付けるものではなく、自分の成長に必要なものを教えてくれる、いわばヒントのようなものになっていきます。
「渇望」を「願望」に切り替える、それだけで、結果的に素敵な自分になっている、なんて未来を予想することも可能だと思いませんか?
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『おとなのギモン 心のギモンは賢く手放そう』
著者:清水康一朗
発行:株式会社日本経営センター(フローラル出版)
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清水 康一朗 しみず・こういちろう
ラーニングエッジ株式会社の代表取締役社長。Forbes オフィシャルコラムニスト。2022年1月発刊『絆徳経営のすゝめ 100年続く一流企業は、なぜ絆と徳を大切にするのか?』の著者。「絆徳の経営スクール」代表。会員1.3万人のコミュニティ「社長の教養」を主宰。セミナーズの創始者。鮎川義介氏などの日本的経営の研究のみならず、アンソニーロビンズ日本事務局長、ブライアントレーシージャパン株式会社の代表取締役会長、ジェイエイブラハムジャパン株式会社の代表取締役会長、ドラッカー学会推進員などを歴任。日本人の経済教育、歴史教育、道徳教育をライフワークとして力を注いでいる。これまでにギリシャ哲学、インド哲学、東洋思想など探求し、西洋と東洋を融合した和魂洋才の経営哲学を確立。「精神的にも経済的にも豊かな日本に向けての貢献したい」という想いから、「絆徳の経営スクール」を立ち上げ、経営教育の流通に努めている。Apple 創業者スティーヴ・ウォズニアック、YouTube創業者チャド・ハーリー、Twitter 創業者ビズ・ストーンなど日本に招聘し、世界トップクラス経営者によるビジネスセミナーのイベント規模において最大規模の実績を持つ。
構成/DIME編集部
大人になって気づく、子ども頃にはなかった「新しいギモン」。 人間関係であったり、仕事関係だったり、生き方そのものだったり、あらためて「なぜ?」「何が正解?」と考...