会社であってもスポーツチームであっても、組織は必ず何かしらのルールにもとづいて動いていると思います。例え友達同士で合っても暗黙のルールに基づいている部分があり、それが守られないとギクシャクしてしまうのが事実です。
今日はそのような組織が円滑に動いていくために欠かせないルールを浸透させるためのポイントを3つご紹介させて頂きます。
ポイント1「ルールとは何か?という認識をそろえる」
ルールを浸透させていくうえで重要なのはそもそもルールとは何か?何のためにあるものなのか?ということの認識をそろえることです。これをやらないとルールをつくっても人によってルールという概念自体の解釈が異なってしまい動きがバラバラになり収拾がつかない状況になるリスクが高まってしまいます。
ポイント2「簡単なルールから始める」
ルールを浸透させるための重要なポイントの2つ目はまず、簡単で少ないルールから始めましょう。「おつかれさまです!」と元気よく言うなどでも良いです。はじめは、ルールの数は少なければ少ないほど良いです。それは“絶対にできる”状態をつくることが重要だからです。絶対にできる状態をつくることで「ルールは守るもの」「ルールを守っていることでお互いが気持ちよく過ごせる」ということを認識して持ってもらうのです。ルールをつくる側が絶対に守れる簡単なルールと思っていても実際はそうでもなかったりすることもあるかもしれませんが、ここがルール浸透の大きな第一ステップとなりますので、ルールが守れないことがあっても焦ったり感情的になったりせず修正をしていきましょう。
ポイント3「放置しない」
ルールを浸透させるための重要なポイント3つ目は「放置しない」ということです。放置というのは、ルールをつくってメンバーに「周知して終わり」やルールを守っていない人がいても「守らない人が悪い」「いちいち指摘したりすると余計に面倒だから放っておこう」などというものです。これをしてしまうと第一ステップで築いた「ルールは守るもの」という共通認識が崩れてしまいルールを守っていた人まで守らなくなってしまいます。ルールの管理についてもルール化することで形骸化を防ぐ必要があります。
「最後に」
ルールルールと言うと堅苦しい印象を持つ方もいらっしゃいますが、ルールがなくても皆が仕事を円滑に快適に進められるのであればそれが最高だと私は思っています。しかしながらルールがないことによって、独自のルールで勝手に人のものを奪ったり、人を攻撃したり、自分の仕事を人に押し付けたりする人が出てきます。ルールは現場の状況に合わせて自然と必要になってくるものというイメージを持つと良いかもしれません。
文/識学
この記事はマネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」による寄稿記事です