ルールがない社風は、どう見えるか
私がお邪魔する会社様でも、従業員様の最初のアクションで商談や研修内容を頭の中で構築しなおすこともあります。
・あきらかに年配者に対して、名刺を下から出さない若手社員さん
・顧客前でも仲良さそうに「〇〇ちゃん」と呼ぶ管理職さん
・年下の上司、社長にタメ口、役職以外で呼ぶ先輩社員さん
これは本人の意識というより、企業文化に大きく依存しています。
簡単なこと、いつでもやろうとしたらできること、かもしれません。しかし、残念ながら社内でできないことは、社外ではできないものです。
自社の社員が退職され、次の職場で「前の職場では御礼をいう必要はなかった」となると「あの会社は、こんなことも教えてないのか」と退職後でも社の看板を汚してしまいます。
ルールを決めて守っていただくことは、結果的に会社も個人も「恥をかかせない」ということにつながります。これは営業職に限りませんので、ルールを上層部から徹底していただきたいと伝えております。
「評価されること」をマネジメントと共有する
マネジメント側からすると、すぐに結果を出させたいという親心から、真っ先にロールプレイやクロージング話法を磨くこともあるでしょう。
部下側も、すぐに数字を上げる、大きな契約を取られる同僚を見ると焦ることもあるでしょう。そのため、わかったふりをして、勝手な解釈で進めてしまうことになると大きな信用を失いかねません。
今回は「営業職になったら最初に行うこと」を伝えていますが、継続的に結果を出されている方は基本の所作も変わっていないものです。一方で徐々に所作が崩れていく方は、残念ながら結果も落ちていくことをお見受けします。ですので「最初に覚えたこと」は肝心です。
新しい職場で最速で成長するには、どれだけのスピードで失敗を修正できるかです。これはスポーツでも勉強でも、商品開発やマーケティングでも事務職でも、実は同じです。
そして社内であれ社外であれ「評価されること」が求められ、「評価されるポイント」は常に変わります。
会社、個人が求められているものは何か、を常に更新し続ける必要があります。
識学では「属人性を排して、再現性を高める重要性」をお伝えしております。
・まずは所属部署のルールを明確にすること。
・そして目標を、評価制度やスキルマップなどで伝えること
・ルールや指針が不明であれば、部下側から確認する
以上をフォーマット化して期限を決めて試行錯誤、修正を繰り返し、個人と組織がともに成長できる組織となるべく回転を高めていきましょう。
文/識学
この記事はマネジメント課題解決のためのメディアプラットホーム「識学総研」による寄稿記事です