上司・部下間のハラスメント問題が取りざたされることも増えてきており、上司と部下の関係性も時代とともに変化してきている昨今。目まぐるしく変化している現代社会で、令和の若手社員にとっての良い上司とはいったいどのような上司を指すのだろうか?
そこで識学はこのほど、20歳~35歳の会社員・公務員685名を対象に「“良い上司”に関する調査」を行い、その結果を発表した。
あなたの上司は良い上司?…「そう思わない」+「やや思わない」が36%
全体の36%の人が自身の上司を良い上司だと「思わない」または「やや思わない」と回答した。若手社員の約4割弱の若手社員が自身の上司を「良い上司」だと思っていないという結果が出た。
Q1.(現職で)あなたの直属の上司はあなたにとって良い上司だと思いますか?
(単数回答、n=685)
「良い上司」だと思う理由として最も多かったのは「優しいから」で46.7%、次に「頼れるから」が41%、「成長させてくれるから」が33%と続く結果になった。
Q2.良い上司だと思うのはなぜですか。
(単数回答、n=439)
いい上司だと思わない理由、1位は「頼れないから」
一方で「いい上司だと思わない理由」として最も多かったのは「頼れないから」で48.4%、次点に「理不尽に怒られるから」が28.5%、続いて「自分が成長できないから」が22%という結果になった。
Q3.いい上司だと思わないのはなぜですか。
(単数回答、n=246)
上司に最も求めることについては「頼れること」が第一位となり、全体の38.5%を占めた。続いて、「評価に公平性があること」が22.3%という結果だった。ここまでの結果から、良い上司の一つの要素として部下にとって上司が「頼れるかどうか」は非常に重要であるように考えられる。
Q4.上司に最も求めることは何ですか。
(単数回答、n=685)
また、個別の意見でも
「頼りがいのない上司では自分がどうすればいいか分からなくなってしまうから」(20代・男性)
「管理職として公平性が1番大切だと思うから」(20代・女性)
と上司に対して「頼りがい」と「平等な評価」を求める意見が散見された。
「上司と部下の関係で悩んだことはあるか」と尋ねたところ、「悩んだことがいい」が全体の55.6%を占めている一方で、上司・部下いずれかとして悩みを持っているといった回答も44.4%となっており、約半数の方が何かしらの悩みを上司部下の関係性で持っているという結果が出た。
Q5.(現職で)上司と部下の関係性で悩んだことはありますか。
(単数回答、n=685)