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共創をテーマにした大学、再エネ、まちづくりが三位一体となった飛騨エリアの新プロジェクト「Co-Innovation Valley」

2024.10.04

【AJの読み】まち全体をまるごとキャンパスにする「共創学」の目指す未来とは

飛騨古川は、鯉の泳ぐ川と白壁土蔵、勇壮な「飛騨古川まつり」で知られる風光明媚なまち。最近では、飛騨古川エリアがアニメ『君の名は。』に登場したことから、飛騨古川は聖地巡礼としても有名になった。

飛騨古川は駅を起点として、白壁土蔵街や飛騨古川まつり会館、飛騨匠文化館など、歩いて回れるコンパクトなまち並みが特徴だ。

共創施設「soranotani」建設予定地で開かれたキックオフイベントでは、取り壊し前の工場を会場に、プロジェクトや地域に関連するトークセッション、未来共創マルシェ、アートイベント、スペシャルライブなどが開催された。

「Co-Innovation Valley」は人材育成、地域資源の活用、まちづくりが三位一体となったプロジェクトであり、核となる大学構想「CoIU」は共創学を学ぶ場となる。共創学とは、持続可能な環境・社会・経済と、心の豊かさを高める社会を目指すための分野横断的なアプローチ。まち全体が学びの場として機能し、地域に寄り添い共に活動する、実践型長期インターン「ボンディングシップ」で共創学を身につけていく。

「Co-Innovation Valley」は観光産業だけに頼るのではなく、地域に根付いた持続的な産業の発展、社会課題に取り組み人材の育成を目指した、新しいかたちの地域おこしであり、過疎化に悩む他自治体のモデルケースとなるか注目される。

取材・文/阿部純子

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