SKY-HIと新世代ホテルの経営者が語る、サウナとエンタメの新しい関係

サウナの中では無双状態になれる

アイデアや楽曲が生まれ避難所にもなるサウナ

龍崎　サウナってアイデアが浮かびやすいですよね。

SKY-HI　裸になって人間としての責任を降ろせる場所だから、無双めいたアイデアが出やすい気がします。会議室だとブレーキがかかるけど、サウナだとアクセル全開になる。

龍崎　以前、湯河原で温泉旅館の経営再建に取り組んでいたことがありました。でも温泉に入ってる時に浮かんだアイデアに救われました。温泉やサウナに入ると、頭と体がスッキリして、シャープな発想が生まれることが少なくありません。

SKY-HI　『Simplify Yourlife』という曲の歌詞もサウナで生まれました。交代浴をして炭酸泉に入ってたら、泡になった僕が自分の体を巡るイメージが浮かんで宇宙を感じたんですよね。でも基本的にサウナは仕事から離れる場所。スマホも持ち込めないから連絡も気にならないし、SNSの噂話も入らない。エンタメに関わる人間にとっては避難所でもあるんです。

龍崎さんが代表を務める、水星が運営する「HOTEL SHE, KYOTO」。「ライフスタイルの試着」をコンセプトに、全客室にレコードプレーヤーを設置する。

今年3月には初書籍『クリエイティブジャンプ』（文藝春秋）を上梓。

※1バイブラ：浴槽の底から細かい気泡がブクブクと吹き出し、浴槽全体に広がるお風呂。 気泡が弾ける時の超音波が、血行促進などに効くといわれている。
※2千葉雄喜：東京都北区出身のラッパー。2008年から21年まではKOHH名義で活動。音楽活動再開の第1弾『チーム友達』はTiktok総再生回数は2億5000万回超え。
※3『THEATER 1』：現在は株式会社ファウナ代表取締役社長・田村翔子さんがオーナーとして運営・管理を行なっている。

取材・文／安里和哲　撮影／竹之内祐幸