ヴェーダ哲学の中でもビジネスパーソンに最適な実学的な『ヨガスートラ』を学ぶ
そして、そんな時代の潮流、ヴェーダ哲学の中でもニーマル氏が取り上げるテーマが『ヨガスートラ』である。
『ヨガスートラ』は古代インドの哲学者パタンジャリによって紀元前2世紀から4世紀頃に編纂されたヨガの根本となる代表的な経典である。特に瞑想や呼吸法、道徳的行動などの具体的なプラクティスを詳細に説明しており、これは他のヴェーダ哲学体系と比べて非常に実践的である。
つまり、ヨガスートラを学ぶことは、フィジカル・メンタル、理系・文系と言った分断主義的発想を離れ、ホリスティックな本質的な教えをリアルなライフワーク内に落とし込み実益に結びつけていくテクニックを身につけるとういうことになる!?テクニックとういよりも、それは、智慧。リベラルアーツと呼べるかもしれない。レジリエンスが求められるVUCA時代にビジネスパーソンが学ぶスキルとして正にぴったり。多くの有識者、トップ経営者が、この激動の時代に、リベラルアーツの重要性を説いている。小手先の技術でなく、普遍的、本質的な智慧。激動の今、ヴェーダ哲学『ヨガスートラ』の教えこそ実学の世界で成果を求められるビジネスパーソンが身に付けるべき本質中の本質的なリベラルアーツと言えるだろう。
日本のヨガの聖地!?高野山で最強最高リトリート
この上ない指導者、この上ないコンテンツ。そしてもうひとつ、言及しておきたいのが開催された場所である。
開催場所は…。高野山!
弘法大師、空海によって真言宗の総本山として開かれた聖地として知られ多くの巡礼者が集まる神聖な霊場として誰しもが知る有名な地である。ユネスコの世界遺産にも登録されるほど素晴らしい歴史的建造物が建ち並び、自然環境も美しく豊かである。
しかし、なぜ、ニーマル氏がこの場所を、リトリートの地として選んだのか?
高野山は前述の通り、真言宗の開祖である弘法大師、空海が開いた場所で、真言密教の中心地である。真言密教は、インドの仏教密教から多くの影響を受けており、瞑想やマントラの唱和などが重要な修行法とされており、精神と身体の調和を求めるヨガの修行法や理念と共通点が多い。空海が唐に滞在中に学んだ真言密教の師である恵果(けいか)は、多くのインド仏教の経典や哲学を取り入ていていたという文献もある。
静寂と神秘的な雰囲気で多くの修行者に精神的な安らぎを与えてきた豊かな自然環境もヨガの実践に適した場所とされている。
高野山の歴史と霊性が、日本国内外のヨガ愛好者にとって特別な場所として認識されるようになり、ここを日本のヨガのルーツの聖地として捉える方も多い。
『ヨガスートラ』を日本で学ぶには、高野山しかないというぐらい最適な場所なのである。
ヴェーダ哲学の代表的な経典『ヨガスートラ』をテーマに世界的瞑想家ニーマル氏の下、高野山というスペシャルな場所で受けられるリトリート。激動の時代を生きるビジネスパーソンにとっての真の智慧を会得できる贅沢な機会と言えるのではないだろう。
リトリートの内容紹介まで至らずになってしまったが、今回はここまでとさせていただき、次回こそリトリート体験リポートをお伝えしたい。
ニーマル・ラージ・ギャワリ氏
母国ネパールにて9歳よりヨガを学び、15歳から指導を開始。ハタヨガメディテーション及びアーユルヴェーダを学び、22歳で博士号を取得。20カ国でメディテーションを指導し、2003年に来日。2019年に瞑想・マインドフルネス・ヨガ等を用いて、ライフスタイルにおけるウェルビーイング事業を展開するスワル株式会社を設立。著書に『黒感情がら消える ニーマル10分瞑想』、『美顔ヨガ』(小学館)など。