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Excelでクロス集計を簡単に行う時の作業手順や注意点

2025.12.22

エクセルにおけるデータ分析手法の一つに「クロス集計」がある。クロス集計は、異なるデータの関係性を視覚的にわかりやすく整理し、情報の理解を容易にする。マーケティングやアンケート結果など、多様なデータを横断的に分析することによってビジネス戦略や意思決定に役立つものだ。

この記事では、エクセルのクロス集計手法の基本ステップや応用方法について具体的に解説し、日常業務への実践的な活用方法を提示するので参考にしてほしい。

※ 本記事で紹介する機能名やレイアウトは、バージョンによって異なる場合もある。

クロス集計とは

クロス集計は、異なるデータ項目を基準に集計し、それらの関係性を明確にする手法だ。例えば、売上データを地域別や商品カテゴリ別に整理することで、特定の地域でどのような商品が好調かを即座に把握できる。

この手法は、経営判断に役立つ洞察を提供し、多面的なデータ分析を実現する。特にマーケティングや営業、顧客管理においては重要な手段であり、広く利用されている。

クロス集計の手順

ここからは下記のサンプルデータを使って、クロス集計を実際に行う手順を確認しよう。

《サンプルデータ》

■ステップ1: ピボットテーブルの作成

まず、集計したいデータ範囲をエクセルで選択し、エクセルの「挿入」タブから「ピボットテーブル」を選ぶ。この操作により、新しいシートにピボットテーブルが作成され、クロス集計の準備が整う。

通常、別のワークシートにテーブルを配置したほうが作業効率が高まる。

■ステップ2: フィールドの設定

次に、フィールドリストから適切なデータ項目を行ラベルや列ラベルにドラッグして配置する。

例えば、地域ごとの売上を分析する場合は、行ラベルに「地域」、列ラベルに「商品カテゴリ」を設定し、値エリアに「売上額」を配置する。これによって地域ごとの商品カテゴリ別売上が瞬時に集計され、全体の傾向が一目でわかる。

■ステップ3: 集計方法のカスタマイズ

ピボットテーブルでは、集計方法を自由に変更できる。例えば、値フィールドを右クリックし、「値フィールドの設定」から「合計」「平均」「最大値」などのオプションを選択することで、より多角的なデータ分析が可能になる。

売上合計だけでなく、平均売上や最大売上など、異なる観点からデータを評価できる点がこの機能の強みだ。

応用テクニック

クロス集計を使ったデータ分析の応用を紹介する。活用できる場面も多いので、ぜひ身につけておこう。

■フィルター機能の活用

フィルター機能を使用すると、特定の条件に基づいてデータを絞り込むことが可能になる。

例えば、特定の期間や地域に絞って売上データを分析する際、フィルター機能を活用することで、効率的に必要な情報だけを抽出できる。

これにより、詳細かつピンポイントな分析が可能になり、マーケティングや戦略策定に役立つ結果が得られる。

■グラフ化による視覚化

ピボットテーブルで集計したデータをグラフ化することで、データの傾向や変動がより直感的に把握できる。特に会議や報告書などで、データの可視化が求められる場合には、この機能が非常に有効だ。

エクセルの「挿入」タブから「ピボットグラフ」を選択し、クロス集計の結果を簡単にグラフに変換できる。

クロス集計の注意点

クロス集計を行う際には注意すべき点がある。2つあげて解説しよう。

■注意点1: データの正確性

クロス集計を行う際、元データの正確性を確認することが重要だ。データに誤りが含まれていると、集計結果にも誤差が生じる。したがって、入力ミスや不整合がないかを事前にチェックし、必要であればデータクレンジングを行うことが推奨される。正確なデータが確保されることで、信頼性の高い分析結果が得られる。

■注意点2:結果の解釈

クロス集計は特定の視点からデータを抽出するため、その結果を過信せず、データの背景や文脈を理解したうえで解釈することが求められる。特定の時期や条件に依存したデータ分析結果に対しては、慎重な解釈が必要だ。

全体の文脈を把握し分析結果に偏りがないか確認することで、より正確な判断が可能となる。

まとめ

エクセルのクロス集計は、データを深く理解し、ビジネスの意思決定をサポートするための強力な手法だ。フィルター機能やグラフ作成機能を活用することで、データの視覚化やより詳細な分析が可能になる。適切に活用することで、戦略的な判断や業務の効率化に大いに役立つだろう

記事の内容を以下で簡単におさらいしておこう。

〇クロス集計の概要

クロス集計は、データ間の関係を視覚的に明らかにする手法であり、複数のカテゴリを横断的に分析することができる。

〇ピボットテーブルの挿入手順

サンプルデータを選択→「挿入」→「ピボットテーブル」選択

ピボットテーブルの配置場所を選択→フィールドの配置

〇フィルターとグラフ作成

・フィルター追加:フィールドをフィルターエリアにドラッグ

・グラフ作成:ピボットテーブルを選択し、「挿入」→「ピボットグラフ」を選択

〇クロス集計の注意点

・データの正確性を保つ

・クロス集計の結果は解釈が重要

構成/編集部

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