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売上高1000億円企業へと成長したサンリオの巧みなIP戦略

2024.09.25

アリババ傘下の会社と独占契約

アジアでの堅調ぶりも際立っています。2024年3月期の売上高は前期の1.4倍となる191億円でした。サンリオは2022年7月にアリババグループ傘下のIPライセンスプラットフォーム・アリフィッシュとマスターライセンス契約を締結したと発表しました。

この契約により、アリフィッシュは2023年1月からハローキティやシナモロール、マイメロディなど26の人気キャラクターにおける、製造・販売に関する独占的なライセンス権を獲得しています。

アリババは中国を代表するBtoBマッチングサイトで、アリフィッシュは提携する事業者に向けてデザイン監修、製品供給、マーケティング支援などを行います。中国ではサンリオのキャラクターを起用したコスメ、美容グッズなどが人気を集めています。

ライセンス契約は2027年12月末までとなっており、契約期間内のキャラクターグッズの流通量には期待ができるでしょう。

サンリオは韓国でも認知度を高めています。K-POPアイドルがクロミ、シナモロールなどのキャラクターグッズと撮影した写真をSNSに次々と投稿。これを好機ととらえ、2022年にはNCTとコラボレーションしてポップアップストアを展開するなど、マーケティングを強化。今年からは人気コスメブランドとの協業も加速しています。

パレードの再開でテーマパークの客数も好調

国内ではサンリオピューロランドの復調が鮮明。2023年5月からは3年ぶりとなる「Miracle Gift Parade」が再開しました。ピューロランドは2022年4月に入場料を最大1000円値上げする価格改定を実施。平日と休日の来場者を分散して収益確保する取り組みを行っていました。集客力が腰折れすることはなく、値上げによって収益性は上がっています。

テーマパークの運営などを行うサンリオエンターテイメントの2024年3月期の売上高は、前期の1.3倍となる141億円でした。

テーマパーク以外でも、外国人観光客による物販の押し上げ効果も大きくなっています。2024年3月期の国内物販事業の売上高は398億円で、前期の1.3倍となりました。

2024年3月期の国内物販の売上高に占める、インバウンド比率は33.0%。2019年3月期は22.5%でした。

2019年3月期は中国のシェアが4割程度と高かったのが特徴ですが、2024年3月期の中国は14%ほど。韓国が28%、台湾が20%とファンの裾野が広がっていることがわかります。

サンリオは世界的な企業として、大復活を遂げました。

文/不破聡

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