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「了承」と「了解」「承知」「承諾」の違いとは?意外と知らない言葉の意味と正しい使い方

2025.02.18

了承とは、「事情をくんで納得すること」を指す表現です。似た言葉・類義語表現は、「了解」「承知」など複数あります。似ていても意味の違いがあるため、正しく使えているかと不安になりやすいでしょう。

この記事では、了承の詳しい意味や敬語として正しいかどうか、用いる際の注意点、使い方・例文を解説します。さらに、似た言葉・類義語表現の意味と違いもあわせて確認しておきましょう。

「了承」とは?簡単に基礎知識を解説

「了承」は、ビジネスシーンでもよく用いられている言葉です。簡単にいえば、「わかりました」という意味で使用されています。敬語として正しく使える表現ではあるものの、実際に使用する場合に注意すべき点もあります。

それでははじめに、了承という言葉自体の意味や敬語として用いる際の表現、ビジネスシーンで使用する場合の注意点を確認しておきましょう。

■言葉の意味は「事情をくんで納得すること」

了承とは、「事情をくんで納得すること」「承知すること」を指す言葉です。「ご了承ください」と伝えた場合は、「こちらの事情をくんで、納得してください」という意味があります。

組み合わせている「了」と「承」という漢字自体の意味は、以下のとおりです。

・了……終了や完結を意味する
・承……受け入れる動作を表す

たとえば、「申し出を了承する」「了承を得る」などと使います。

■「了承しました」は敬語として正しい表現

ビジネスシーンなどで用いる場合は、敬語として正しく使える表現なのかどうかが気になることもあるでしょう。了承自体は敬語ではないものの、「了承した」を丁寧語にした「了承しました」は、正しい敬語表現です。

とはいえ、言葉自体の意味などから目上の方への使用は避けたほうがいいでしょう。

また、「ご了承いただけますでしょうか」と表現した場合は、二重敬語になると考える人が一定数いるため注意が必要です。

■ビジネスシーンで使用する場合の注意点

ビジネスシーンで使用する場合に注意すべき点は、以下のとおりです。

・目上の方への使用は避ける
・相手が話している途中で用いない
・何度も使わない
・「了承を得る」というフレーズは相手の目の前で用いない

「了承しました」「ご了承ください」などは敬語表現ですが、ビジネスシーンで目上の方に対して使用するのは失礼にあたる可能性があります。

たとえば、「了承しました」は相手の依頼やお願い事に対して納得した際に用いる言葉のため、目上の方に対しては失礼にあたります。

また、「ご了承ください」は相手に選択する余地がないため、目上の方に対して納得を求めるために了承を使う場合には「ご了承いただけますか」などと伝えるといいでしょう。基本的には、了承は同僚や部下などに用いるのが適切です。

また、「了承しました」には「あなたの事情はすべて理解しました」という意味があります。そのため、相手が話している途中で用いて話の腰を折らないように注意しましょう。

了承の2つの使い方・例文

了承という言葉は、「了承しました」「ご了承ください」「了承を得る」「了承済み」などのフレーズで用いられています。

これらの使い方のうち、「了承しました」と「ご了承ください」の使い方を簡単な例文でご紹介します。

■1.了承しました

「了承しました」を用いる場合の例文は、以下のとおりです。

・会議の時間が11:00~に変更された件、了承しました。
・おおむね了承しましたが、〇〇の部分はさらなる確認が必要です。
・了承しました。このとおりに進めてください。
・前回のプレゼンでお伝えした件は了承していただけましたか?

このように、「了承しました」という形はなにかを理解した・納得したときに多く用います。

■2.ご了承ください

ご了承くださいの例文は、以下のとおりです。

・今回のイベントは雨天中止の予定です。あらかじめご了承ください。
・こちらの商品は数量限定です。用意したものがなくなり次第終了といたしますので、何卒ご了承くださいませ。
・予定通りに進まなかった場合、工事の完了日はさらに遅れる可能性があります。あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。

このように、「ご了承ください」は相手からの理解を得たい場合に用いるフレーズです。また、「何卒ご了承ください」「あらかじめご了承ください」よりも、「ご了承くださいますようお願い申し上げます」などと表現したほうがより丁寧な印象を与えます。

了承に似た表現・類義語表現

了承と同じように「わかる」という意味で使用される言葉は、「了解」「承知」など複数あります。これらは意味が似ているため、同じように使ってしまいがちな表現です。

しかし、実際には了承・了解・承知・承諾・快諾などの言葉には違いがあり、意味を理解して使い分ける必要があります。それでは了承に似た表現の意味や違いなどを確認しましょう。

■了解の意味と違い

了解とは、「事情や内容を理解して受け入れること」です。「解」は、「意味をときあかすこと」を指します。

了承は「事情をくんで納得すること」を指すため、言葉の意味は似ています。了承との違いは、どちらかというと了承のほうが納得して認めるようなニュアンスが強いことです。

了解と了承は、どちらも目上の方への使用は向きません。「いたしました」という謙譲表現にした場合でも、目上の方への使用は避けたほうがいいでしょう。

■承知の意味と違い

承知の意味は「理解しました」です。「わかる」の謙譲語で、「事情などを把握すること」を指します。了解や了承と比較すると言葉のニュアンスが弱くなります。

了承は目上の方への使用は適さないのに対し、謙譲語である承知は目上の方への返答に適した表現です。「承知する」自体が謙譲語ですが、さらに「いたす」という謙譲語を付けた「承知いたしました」というフレーズが広まっています。

■承諾の意味と違い

承諾とは、「相手の依頼・要求を受け入れること」を指す表現です。「承」と「諾」の漢字の意味は、以下のとおりです。

承……相手の意にそって引き受ける
諾……よろしいと承知する

承知とは、「知ること」に重きを置くか、「受け入れること」というニュアンスがあるかが違います。また、了承は「(同等以下の相手の話を)聞き入れること」、承諾は「(取引先などからの話も含めて)引き受けること」を指します。

■快諾の意味と違い

快諾の意味は、「依頼をこころよく受け入れること」です。「承諾」との違いは、こころよく受け入れるニュアンスがあることです。依頼した相手が喜んで受け入れてくれた場合には快諾を、少しでも悩みつつ引き受けてくれた場合には承諾を用いるといいでしょう。

たとえば、「Aさんに結婚式でのスピーチを依頼したところ、すぐに快諾してもらえた」などと用います。

■了承との言い換えが可能なそのほかの類義語表現

そのほかにも、使うシーンによっては了承との言い換えが可能な類義語表現があります。

たとえば、目上の方に「了承しました」と伝えたい場合には、「かしこまりました」「承りました」などと言い換えたほうがいいでしょう。また、「承知いたしました」「承諾しました」などとも言い換えられます。

「ご了承ください」と言い換える場合には、「ご容赦ください」「ご理解ください」「ご承知おきください」などと伝えましょう。

了承という言葉を正しく理解しよう

了承は、ビジネスシーンなどで使用頻度の高い表現です。しかし、似た表現が多いためか意味の違いがはっきりとは理解されていないまま使用されているケースがあります。

了承という言葉の意味や使い方、関連する言葉との違いなどを理解して、正しく使い分けられるようになりましょう。

構成/chihaya

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