人事担当者の62.6%が採用時に求職者のSNSチェックが必要と回答
採用時に求職者のSNSチェックが必要だと思うか質問したところ、62.6%が「必要だと思う」(必要だと思う:18.7%、どちらかというと必要だと思う:43.9%)と回答した。
Q7.あなたは採用時に求職者のSNSチェックは必要だと思いますか?(n=1,089・単一回答方式)
人事担当者の66.1%が採用候補者が過去に退職代行サービスを利用していたか知りたいと回答
採用候補者が過去に退職代行を使用したことがあるか知りたいと思うか。また、退職代行サービスの利用は選考結果に影響するか質問したところ、33.9%が「知りたいし、選考結果に影響する」、32.2%が「知りたいが、選考結果には影響しない」と回答した。
また、退職代行サービスの利用を知りたいと回答した720名を対象に、退職代行サービスの利用は選考結果に影響するか調べてみると、51.3%が、退職代行サービスの利用は選考結果影響すると回答した。
Q8.採用候補者が過去に退職代行サービスを使用したことがあるか知りたいと思いますか?またその結果は、選考結果に影響しますか?(n=1,089・単一回答方式)
「リファレンスチェックに関する実態調査(定点調査)」解説(担当:小野山氏)
「リファレンスチェック」とは、候補者のことをよく知る現職の上司や同僚、取引先などを対象として、対象者の実績や働きぶり、人柄などのヒアリングを行い、客観的な情報をもとに自社とのマッチ度を見極められる点で優れた手法です。働き方が多様化し、転職をすることが一般化しつつある近年、「リファレンスチェック」に注目が集まっています。
今回の調査では、リファレンスチェック・バックグラウンドチェックの国内企業への浸透度合いや、採用業務における効果などについてお伺いしました。注目すべき点として、採用プロセスにリファレンスチェックを導入している企業の7割以上が、リファレンスチェックの結果により、面接時評価とは異なる採否判断につながったと回答しています。この結果からも、書類や面接による人材見極めの困難さとともに、採用業務におけるリファレンスチェックの影響力の大きさが見て取れます。
また、経歴詐称問題が大きな社会問題となっている昨今、多くの人事担当者が採用時の経歴・実績確認に不安を感じ、SNSチェックや退職代行サービスの利用有無など求職者のより詳しい情報を求めているようです。海外では既に一般的な採用プロセスとなっていますが、国内でもリファレンスチェックやバックグラウンドチェックに対する関心はさらに高まっていくことが予想されます。
<調査概要>
調査対象 人事部に所属する全国のビジネスパーソン1,089名
調査期間 2024年7月1日~2024年7月4日
調査方法 インターネットリサーチ
※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合がある。
出典元:ASHIATO(アシアト)調べ
構成/こじへい