会社に多大な利益をもたらすハイパフォーマー社員は、どんな理由から転職をするのだろうか。また、会社からどのような働きかけがあれば、転職を思いとどまるのだろうか?
ミイダスはこのほど、直近3年以内に転職した会社員215人(ハイパフォーマー社員111人、一般社員104人)を対象に「転職した本当の理由」や「会社からどのような働きかけがあれば転職しなかったか」などを問うアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
本調査における「ハイパフォーマー」の定義は、転職前の会社に所属している際に、上位10%以上の成果をあげていたり、トップセールスやMVP、社内賞受賞などの経験があることとしている。
転職を考え始めたきっかけ、ハイパフォーマー社員は「成長やキャリアアップの機会が限られていた」
「Q1.あなたが、転職活動を開始する前の、転職を考え始めたきっかけを教えてください(複数回答)」と質問したところ、ハイパフォーマー社員(n=111)は「成長やキャリアアップの機会が限られていた」が64.9%、一般社員(n=104)は「上司や同僚など人間関係に不満があった(問題があった)」が42.3%という結果になった。
転職活動を開始した理由、ハイパフォーマー社員の第1位「自分の成長やキャリアアップを図りたかった」
「Q2.転職活動を実際に開始した理由を教えてください(複数回答)」と質問したところ、ハイパフォーマー社員(n=111)は「自分の成長やキャリアアップを図りたかった」が54.1%、一般社員(n=104)は「給与を上げたかった」が44.2%という結果になった。
仕事への取り組み方の変化は?
「Q3.それぞれの時期で、仕事への取り組み方に変化はありましたか(マトリクス形式)」と質問したところ、ハイパフォーマー社員(n=111)は「転職を考え始めてから、転職活動を開始するまで」では「今までやっていた周囲への気遣いをやめた」が38.7%、一般社員(n=104)はいずれの段階においても「特に変えなかった」が最多という結果になった。
<ハイパフォーマー社員(n=111)>
TOP3:転職を考え始めてから、転職活動を開始するまで
・今までやっていた周囲への気遣いをやめた:38.7%
・周囲とのコミュニケーションを減らした:35.1%
・仕事に対するモチベーションが下がった:28.8%
TOP3:転職活動を開始してから、内定をもらうまで
・仕事のクオリティを下げた(ある程度で終わらせるようにした):37.8%
・残業時間を減らした:29.7%
・新しい仕事を避けるようになった:24.3%
TOP3:内定が出てから、会社に転職を伝えるまで
・仕事のクオリティを下げた(ある程度で終わらせるようにした):29.7%
・会議での発言を減らした:22.5%
・仕事に対する不満が増えた:20.7%
<一般社員(n=104)>
TOP3:転職を考え始めてから、転職活動を開始するまで
・特に変えなかった:44.2%
・仕事に対するモチベーションが下がった:27.9%
・仕事に対する不満が増えた:16.3%
TOP3:転職活動を開始してから、内定をもらうまで
・特に変えなかった:51.9%
・仕事に対するモチベーションが下がった:19.2%
・今までやっていた周囲への気遣いをやめた:11.5%
・新しい仕事を避けるようになった:11.5%
TOP3:内定が出てから、会社に転職を伝えるまで
・特に変えなかった:49.0%
・仕事に対するモチベーションが下がった:15.4%
・周囲とのコミュニケーションを減らした:12.5%
・今までやっていた周囲への気遣いをやめた:12.5%