2.パート・アルバイトスタッフを雇用する企業の人事担当・役員へのアンケート結果
■賃上げ対応の実施は正社員、パート・アルバイトともに7割を切る
正社員、パート・アルバイトスタッフそれぞれに対し、物価高騰を受けた賃上げが十分に対応できているか尋ねたところ、対正社員においては「十分にできている」「ややできている」が合わせて66.5%、対パート・アルバイトでは「十分にできている」「ややできている」が合わせて60.5%という結果になった(n=200)。
■パート・アルバイトに対する賃上げ以外のサポート実施率は約3割にとどまる
物価高騰に対し、賃上げ以外の従業員支援を行えているか尋ねたところ、対正社員において「行えている」が40.0%である一方、対パート・アルバイトでは31.0%にとどまることがわかった(n=200)。
<パート・アルバイトへの支援が行えていない理由/一部抜粋>
・給与以外にどのように支援できるかわからない
・予算が足りない
・パート・アルバイトにはコストを掛けられない
・離職する可能性が高い
■パート・アルバイトへの待遇改善の課題は「予算不足」「正社員の待遇改善が優先される」など
パート・アルバイトへの待遇改善の課題を尋ねたところ、「予算不足」、「パート・アルバイトの対策まで手が回っていない」等を課題と感じている方が多いことがわかった。
<待遇改善の課題/一部抜粋>
・予算確保が困難
・正社員の待遇改善が優先されるため、最低賃金の引き上げ分のみの対応にとどまっている
・正社員のサポートに手一杯で有期雇用まで手が回っていない
・賃上げ以外に魅力ある待遇がわからない
・パ—ト・アルバイトから正社員への内部登用制度の拡充
<調査概要>
調査名称:物価高騰と賃上げに関するアンケート
調査機関:Freeasy
調査対象:全国のパート・アルバイトおよび、有期雇用社員を抱える企業人事担当者
調査方法: Webアンケート
調査日:2024年7月31日
有効回答数:400件
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合がある
出典:カンリー調べ
構成/こじへい