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さらに紙に近づいた!究極の電子ノート「Supernote Nomad」を徹底検証

2024.09.18

【コウチワタルのMONO ZAKKA 探訪】
あの究極の電子ノートがさらに進化して帰ってきた『Supernote Nomad』実機レポート 

 ガジェット好きの筆者が唯一と言って良いほどアナログにこだわっていたのがノートである。電子ノートの書き味がアナログの書き味には程遠くストレスを感じてしまうことが1番の要因であった。ところが、数年前にそんな認識を一新してくれたのがRatta Smart Technology Co., Ltd.(以下、Ratta)から発売されていた『Supernote A5 X』であった(過去の紹介記事)。この電子ノート、独自の技術を採用したフィルムによるかぎりなく紙に似た質感で、電子ノートユーザーを唸らせたものである。2024年、その「Ratta Smart Technology Co., Ltd.」から新作が発売されたので、実際に購入した感想を交えてこの製品を紹介しようと思う。最初に結論を述べてしまうと、電子ノートの購入を検討している人にはぜひ選択肢に含めてもらいたいくらいお勧めの製品である。この記事が購入の参考になれば幸いだ。

『Supernote Nomad』とは

『Supernote Nomad』はRattaから発売されている電子ノートである。

最近のトレンドとして無駄な機能を削ぎ落とした機能特化型のガジェットがあるが、この『Supernote Nomad』もまさにそうした製品であり、基本的には電子ノートとしての機能に割り切った製品となっている。サイズは7.8インチのA6サイズ、厚みは7mmで重量は約266gである。ちなみにこの前身となるオリジナルの『Supernote』にはA5、A6の2つのサイズが用意されていたが、この『Supernote Nomad』では1サイズのみの展開となっている。ご覧の通り本体は非常にコンパクトなサイズとなっており、長時間手に持っても疲れにくい。流石にパンツのポケットに収納することは難しいものの、クラッチバックであれば容易に携帯することができるので、携帯性の高さが増したこともお勧めするポイントのひとつである。

『Supernote Nomad』の特徴

1.ガジェット好きを唸らせる洗練されたデザイン

 この『Supernote Nomad』、極力シンプルなデザインを採用している。本体表面はフラットな構造をしており、物理ボタンが見当たらない。

実は両サイドのラインが引かれている部分にはジェスチャー操作のサイドバーが内蔵されており、上下にスライドすることでメニューボタンの呼び出しなどを行うことができる。

そんな便利な機能を搭載しているにも関わらず、デザイン上はそんな素振りを微塵も感じさせないのが面白い。

本製品の物理ボタンは本体上部の電源ボタンのみである。

ちなみに本製品は電子ペーパーを採用しているので厳密には電源オンオフをせずにスリープモードからの解除を行う形になるが、その場合にもこの電源ボタンを操作する。その隣には給電用のUSB Type-Cコネクタが設けられており、付属するケーブル以外を使用することも可能だ。

本体の上下に見える金属プレートはマグネットである。このマグネットのおかけで別売りの専用カバーを容易につけ外しすることができる。

ちなみに今回はヴィーガンレザーのタイプを購入したが、シボ加工の質感が手に馴染むし、傷や汚れが目立ちにくく、汚れてもさっと水拭きできる点も嬉しい。

個人的には1番メンズ向けのカバーだと感じている。

今回の『Supernote Nomad』から採用されたシステムのひとつに「モジュラーデザイン」がある。おかげで今後バッテリーが消耗した際にも本体を買い替えるのではなくバッテリーのみを交換することが可能ということであるが、そのシステムと共に採用されたこのスケルトンデザインも見逃せない(なお、スケルトンではないタイプも選択することができる)。

昭和生まれにとって、自分の青春時代に流行ったスケルトンデザインはノスタルジックな記憶をくすぐるものであり、理屈抜きで「なんかいいもの」と思ってしまうのである。

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