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早大、東大で学びと研究を15年!いとうまい子さんに聞く継続の秘訣は「好きよりも、得意なこと」

2024.09.19

1983年にデビューし、アイドル、タレント、俳優としてキャリアを重ねてきた、いとうまい子さん。バラエティ番組、ドラマなど芸能の仕事を続けながら、45歳のときに早稲田大学人間科学部eスクールへ入学します。その背景と、大学で勉強してから広がる人生について、紹介していきます。

いとうまい子
俳優、研究者、経営者。1983年にデビュー後、ドラマや映画、バラエティ番組に出演。2010年 早稲田大学入学、2014年卒業。修士課程では「ロコモティブシンドローム」予防のための高齢者に役立つ医療・福祉ロボットの研究・開発を行う。博士課程に進み、基礎老化学を研究。「食品成分におけるカロリー制限模倣物質の探索」で東大との共同研究を経て、現在は早稲田大学大学院に研究生として所属し、抗老化学を研究中。2021年内閣府の教育未来創造会議の構成員に選任され、子供の教育の未来について提言する。2025年4月からiU 情報経営イノベーション専門職大学の正教授に就任。

「予防医学」で恩返し、深い学びで「土台」を築きたい

――タレント、俳優として安定した地位を築いていた45歳のときに早稲田大学人間科学部に入学しました。

いとうまい子さん(以下・いとう):私が「大学に入りたい」と思った原点は、20代まで遡ります。当時、所属していた事務所をやめて、仕事がなくなってしまうという経験をしました。

でもなんとか番組や作品に声をかけていただき、30代になりました。この年齢になると、自分のことを客観視できるようになります。その時に「これまで、私を応援してくれた人に恩返しをしたい」と強く思うようになったのです。でも、俳優やタレントの仕事では、限界があるようにも感じていました。

2008年に政府関連の仕事で、予防医学のことを知り「この知識を広めれば、恩返しにつながる!」と強く思ったのです。当時から少子高齢化は社会問題になっており、今後、社会全体で負担する医療費が重くなる未来が待っていることがわかりました。

個人が老いや病をできるだけ予防し、可能な限り体を健やかに保つことは、社会全体をいい方向に導くだけでなく、個人の幸福度を上げると確信。そこで、本を読み、専門家に話を伺い、その知識を伝えようとしましたが、それでは受け売りに過ぎません。

ライフハック的な知識ではなく、もっと深いところまで学びたい。自分の中に土台を築くことを決意し、当時、唯一予防医学を学べる学部があった、早稲田大学に入りました。入試は論文と面接です。いわゆる受験勉強はありませんが、「なぜ、学びたいか」という意思が伝わるように、万全の対策をして挑みました。

――無事に合格しましたが、仕事と勉強の両立は難しい。特に早稲田大学のeスクールは、授業が厳しく、卒業が難しいことでも知られています。

いとう:動画の講義を視聴し、毎週、日曜日の23時59分までにレポートを提出するのは、想像以上にハードでした。また私は4年で卒業すると決めていたので、卒業までの124単位のうち、120単位を1~3年までに取り、4年次は卒論に取り組むと決意したので、講義を詰め込んでしまったのです。9教科受講していた週もありました。

また、私が専攻した予防医学は、学ぶ範囲が広いです。人体機能、心理、環境、歴史、社会の在り方などの本質を理解しつつ、深めていく学問です。統計学や法律も絡んでおり、専門性も高いために、どの教科も難しい。これまでの経験とはかけ離れた内容も多く、理解するために繰り返し資料を読み、論文を調べたりして、少しずつ自分のものにしていきました。

ですから、3年間、仕事をしながら勉強とレポート提出の連続だったのです。ただ、どうしても時間が足りなくなります。ロケと試験が重なって、徹夜をしてしまい、ストレスと疲労から帯状疱疹を発症しました。

お医者さんから「高齢者の症状ですよ」と言われて、自分の年齢を確認しました。やはり、無理をしてはいけませんね。

また、45歳から専門知識を学ぶということは、講義を受けたそばからそれを忘れてしまうということでもあるんですよ(笑)。だから、何度も繰り返し講義の動画を視聴していました。

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