2025年春から中央線快速・青梅線でもグリーン車サービスを開始
JR東日本では利用客の着席ニーズに対応すべく、首都圏近郊を結ぶ主な線区で、普通列車のグリーン車による着席サービスを提供している。
今回、新たに中央線快速・青梅線にも2階建てグリーン車を2両連結。2025年春からグリーン車サービスが開始されることになった。これにより、東京駅を中心として、首都圏の各方面に向けたグリーン車サービスが拡充される。
2025年春のグリーン車サービスの開始に先立ち、グリーン車を連結した12両編成の電車を2024年10月13日以降順次導入。2025年春のサービス開始までの間は、グリーン料金不要(普通車扱い)の「グリーン車お試し期間」として、快適な乗り心地を体験できる。
同社では今回の発表に際して「今後も、快適な移動空間の提供を通じ、輸送サービスの質的変革を目指して参ります」とコメントしている。
■グリーン車サービス開始時期
2025年春のサービス開始が予定されている。具体的な時期など、詳細については、別途アナウンスされる。
グリーン車の車両設備や車内サービスの概要
・東京駅など折り返し駅での車内整備時間短縮のため、スムーズな乗降が可能な両開きのドアや広いデッキ、自動回転式の座席を2階建てグリーン車として初めて採用。併せてこれまでと同様の座席定員(2両合計で180名)を確保することで、着席ニーズにも対応する。
・座席は快適な回転式リクライニングシートで、全席に電源コンセント・テーブル・ドリンクホルダーを備えている。また、車内ではJR-EAST FREE Wi-Fi、トイレ、ゴミ箱等も利用できるほか、「グリーンアテンダント」がグリーン車に乗務し、案内等のサービスを実施する予定。
・サービス開始後のグリーン料金は、首都圏他線区と同じ料金とする予定。
・モバイルSuica等で「Suicaグリーン券」を乗車前に購入して、座席上部のSuicaグリーン券システムにタッチすることで、車内改札は省略され、目的地まで快適に移動できる。
■サービス開始に向けた「グリーン車お試し期間」の実施について
・サービス開始に先立ち、2024年10月13日以降、中央線快速・青梅線E233系電車の東京寄りから4・5両目に順次グリーン車を連結し、12両編成で運転される。
・2025年春のグリーン車サービス開始までの期間は、グリーン料金不要(普通車扱い)の「グリーン車お試し期間」として、快適な乗り心地を体験できる。
※順次グリーン車の連結を行うため、2025年春までは10両編成と12両編成が混在する。
※グリーン車を連結した12両編成の列車は、利用日に、駅の発車案内表示やJR東日本アプリの列車走行位置で確認を。
※「グリーン車お試し期間」中はサービス開始に向けた準備期間のため、一部サービス(JR-EAST FREE Wi-Fi、グリーン車のトイレ、ゴミ箱、アテンダントによる案内)は利用できない。
■グリーン車の運行区間および列車
・中央線快速(東京~大月間):E233系電車(オレンジ帯の電車)で運行する全ての列車
・青梅線(立川~青梅間):中央線快速(東京方面)と直通運転を行なう全ての列車
<グリーン車運行区間>
<車両の編成>
■グリーン車連結列車の検索方法
・2024年10月13日以降のグリーン車の連結開始から、2025年春までは、12両編成(グリーン車あり)、10両編成(グリーン車なし)が混在する。
・グリーン車を連結した列車の運行情報は、利用日当日に駅の発車案内表示、案内放送、JR東日本アプリの列車走行位置で12両編成の列車を確認すること。
サービス開始後のグリーン料金
・2025年春のサービス開始後、グリーン車の利用には乗車券(紙のきっぷ)、Suica等のICカード乗車券または定期券等のほか、「普通列車グリーン券」が必要。
・グリーン料金は、下表のとおり首都圏他線区と同じ料金になる予定。「普通列車グリーン券」の購入は、便利でおトクなモバイルSuicaがおすすめ。
・JRE POINT会員限定「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は、乗車区間にかかわらず、JRE POINT 600ポイントで利用できる。
【首都圏の普通列車グリーン料金(自由席)】
関連情報
https://www.jreast.co.jp/
構成/清水眞希