CFOとは「Chief Financial Officer」の略で、企業における財務計画の立案を担う責任者を指す。このCFOを登用する上で、どのような経歴の人物が企業側から特に好まれるのだろうか?
レックスアドバイザーズはこのほど、会社経営者を対象に、「CFOに関する意識調査2024」を実施し、1,000名の有効サンプルを集計した。ここでは、自社のCFOに求める経歴、CFO候補者に提示できる年収やCFOの採用に掛けられる費用に関する調査結果を抜粋して紹介する。
会社経営者はどのような経歴の人に自社のCFOになってもらいたいか?
全回答者(1,000名)に、どのような経歴の人に自社のCFOになってもらいたいと思うか聞いたところ、1位「公認会計士」(20.1%)、2位「上場企業のCFO経験者」(18.7%)、3位「銀行出身」(18.5%)、4位「税理士」(17.4%)、5位「スタートアップのCFO経験者」(13.6%)となった。公認会計士や税理士といった資格保有者のほか、CFO実務経験者や銀行出身者がTOP5に挙がった。
従業員規模別にみると、従業員規模50人未満では「税理士」(10人~30人未満20.5%、30人~50人未満19.2%)、従業員規模100人~300人未満では「上場企業のCFO経験者」(26.2%)、従業員規模1,000人以上では「銀行出身」と「上場企業のCFO経験者」(いずれも28.4%)がそれぞれ1位となった。
“理想のCFO”に提示できる年収の上限 平均は1,811万円、従業員規模1,000人以上では平均3,180万円
CFO候補者に提示できる年収やCFOの採用に掛けられる費用について質問した。
全回答者(1,000名)に、“理想のCFO”に提示できる年収(額面)の上限はいくらか聞いたところ、「1,000万円~1,200万円未満」(27.6%)や「2,000万円~3,000万円未満」(15.2%)に多くの回答が集まり、平均は1,811万円となった。従業員規模別にみると、従業員規模1,000人以上では平均3,180万円となった。
CFOの登用に関する意識別にみると、攻めのCFOを求める人(610名)では平均2,044万円、守りのCFOを求める人(390名)では平均1,447万円となり、従業員規模1,000人以上かつ攻めのCFOを求める人(84名)では平均3,510万円となった。
また、敏腕CFOを迎えたい人(598名)では平均1,927万円となり、従業員規模1,000人以上かつ敏腕CFOを迎えたい人(75名)では平均3,457万円となった。