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肌、目、心の乾きが睡眠の質を下げる?専門家が指南する〝カサカサ睡眠〟をケアするルーティンの作り方

2024.09.08

(1)様々な外部環境による「肌のカサカサ」

様々な外部環境・生活空間の影響や、生活における各種の刺激などにより、肌状態が悪化して引き起こされるのが「肌のカサカサ」。

日本では寝室に複数人で寝る文化があるため、二酸化炭素濃度が高くなったり、高湿度になることで皮脂が出やすくなったりする。また、布団や肌着との擦れなど、寝ている間に多数の肌摩擦が起こると、肌あれの原因となり、「肌のカサカサ」につながる。

肌がカサカサしないような、素材選びや肌ケアができているかも睡眠の質に関係しているのだ。

実際、今回の調査でも、3人に1人が「睡眠中の乾燥によるカサカサ悩みを実感している」と回答した。

一方で、約8割の人が「ボディケアが睡眠に影響を与えていること」を知らず、満足な睡眠をとるためにしていることに「ボディケア」を挙げる人は1割未満の少数派であるという実態も明らかに。

■小林さんが提案する「肌のカサカサ」のケア方法

1.パジャマや寝具の素材選び

ポリエステルの製品は静電気が生じて乾燥肌の原因になりやすいため、パジャマや寝具は綿や麻といった天然素材100%の製品を選ぶことを提案します。眠りが深くなるにつれて、身体は発汗し、深部体温が低下していきます。

そこで、寝具に求められるのは深い眠りに入る際に多く分泌する汗を外に逃がす機能です。天然素材は通気性や吸湿性・放湿性が高いといえます。最近はポリエステル製品でも機能性が高いものもあるので、汗を外に逃す機能が高いかをみることも重要です。

また、マットレスは体が沈みすぎると寝返りができず、肌の同じところに負担がかかってしまうため、枕だけではなくマットレスも物によりますが、10年に一度は交換することがオススメです(枕は3~5年に一度の交換を推奨)。

2. ボディソープ選び・泡立て方法

乾燥や肌あれが気になる方や、敏感肌と感じている方は、肌あれ防止の薬用処方(医薬部外品)のボディソープを選ぶのがオススメです。きちんと汚れを落とす必要がありますが、肌に配慮しているかどうかも選択ポイントになります。

また、ボディソープはしっかり泡立てて良い泡の状態で使用すると、肌の摩擦が軽減されてやさしく洗うことができます。泡で出てくるタイプは簡単で便利ですが、液体タイプは上手に泡立てると良い泡になります。

泡立てるのが苦手な方は、泡立てネットなどを利用してみてください。泡で体を包むようにゆったりと洗うと心地良さを感じることもできます。

3. “40℃”で“10~15分間”の入浴

5分以下の入浴は、血圧が下がる前(=リラックスする前)にお風呂から上がることになることも。また、20分以上の入浴はそれ以上つかっても血流が良くなることはなく、つかればつかるほど肌が乾燥してしまいます。

美容を考えると、入浴は7分ほどで問題ありません。ただし、月経前や多少の脳疲労を感じる場合は、あえて深部体温を一時的に上昇させた方が、その反動で入浴後に深部体温がしっかり低下し、眠りの質を高めることができます。その場合は、40度のお風呂に10分~15分の入浴がベストといえます。

また、入浴すると浸透圧がかかってお湯が角質層に入った後、肌のうるおいを保つ天然保湿因子がお湯に逃げてしまい乾燥しやすくなります。

敏感肌の時や、季節の変わり目など肌がゆらぎやすい時は、塩素除去作用のある入浴剤や保湿系のオイル等が配合されている入浴剤を用意すると良いでしょう。

4. 起床時は“光”を浴びる

体内時計の司令塔である脳の視交叉上核は、起床後太陽を浴びることで、身体が朝だと認識することができます。そのため、起床後はすぐにカーテンを開けて日光を浴びるだけでなく、部屋の照明をしっかりつけて光を浴びることが重要です。

また、寝起きから30分以内に消化活動を促すことで、視交叉上核は本格的に朝が来たと認識し圧や深部体温を高め、体を日中モードに切り替えていきます。お肌にも体内リズムがあり、肌は夜に修復され、朝昼は紫外線の防御機能が働きます。

こうした朝の日光浴や、朝食の摂取により、体が日中モードにカチっと切り替わることで、お肌のリズムも整い、健康は肌へ導くことも可能になるのです。

(2) 目を酷使することによる「目のカサカサ」

目から情報を入れすぎることによって目が酷使されると「目のカサカサ」を引き起こす。

五感を感じて外部情報を知覚する割合において視覚は8割以上と言われており、目からの情報量が多く目に負担があると脳の活動量も多くなるため、「目のカサカサ」は脳疲労の要因にもなる。

また、「目のカサカサ」状態では、瞼を閉じても目が潤わずに乾燥していると感じることも。スマートフォンやテレビから発せられるブルーライトを浴び過ぎると、うまく眠りに入っていけない状態になり、睡眠を維持する力も低下する可能性もある。

途中に起きてしまい眠れなくなる途中覚醒や起床時刻よりも早く起きる早朝覚醒や、朝の寝起きの悪さといった状態を引き起こすことも考えられる。

■小林さんが提案する「目のカサカサ」のケア方法

1. 目だけでなく“耳”も温める

ホットアイマスクを使う方も多いと思いますが、心臓などを制御する副交感神経の末端は目には到達せず、耳に到達しているため、耳を温めることも効果的です。

日中など、メイクをしていて目を温めることができない場合は、指で耳をしごいたりまわしたりと血流を良くしてみましょう。

2. “就寝15分前のうっとりタイム”と、眠れる方法を3つ用意する

まず、起床時刻から睡眠時間を考慮した上で就寝時刻を設定しましょう。その時間軸を元に入浴などを計画的に行い、15分前にはスマホやテレビを見るのは控え、ベッドに入るようにするのがオススメです。

また、自分ならではの眠れる方法(頭皮マッサージ、ストレッチ、アロマ等)を3つくらい用意し、それを順番に行うことで、寝る前のリズムを体に覚えさせることも効果的です。

(3) 日頃のストレスによる「心のカサカサ」

心がマイナスに動くと交感神経が刺激され、自律神経のバランスが乱れることにつながる。「心のカサカサ」はこの気持ちの乱れによって、ストレスを抱えている状態を指す。

疲労が溜まっているとすぐに眠れるが、交感神経が刺激されている状態では深い眠りに入ることが難しくなり、睡眠の質の低下を招く。

ストレス状態が悪い人は、更年期になってホルモンバランスが悪くなることで、さらにストレス状態が悪化し、体の不調にもつながるため、ストレスそのものを事前に防ぐこと、またストレスをなるべく軽減した状態で睡眠をとることが大切だ。

■小林さんが提案する「心のカサカサ」のケア方法

1. 「マインドフルネス入浴法」

意識が散り散りになると、いろんなことが頭によぎりますが、目の前にある一つのことに意識を向ける「マインドフルネス」の状態を作ることが重要です。

湯船につかる時や体を洗うときなど、一つ一つの動作に対して意識を注ぐと、その心地良さや香りなど、日頃は流れ作業になっていたことを五感で感じ、心を整えることにつながります。

2. 思考を整理する

人々は頭の中で様々なことを考えてしまいますが、考えることが多ければ多いほど、頭の中だけで整理はできません。

そこで、ストレスを強く感じる方は紙に書き出して思考の整理をしましょう。どのような対策を取るのが良いのかアウトプットをして、さらにそれをインプットすることで、思考を整理しながら心を整えていくことができます。

まとめ

意外と身近に潜んでいる肌、目、心、3つの「カサカサ睡眠」。小林さんが提案するルーティーンは特別な準備は必要なく、簡単に取り入れられるものばかり。

夜・就寝前・起床後に、これらのルーティーンを心がけることで、「カサカサ睡眠」悩みをケアして、より良い睡眠で気持ちの良い朝を迎えてほしい。

調査概要
調査期間:2024年7月27日(土)~2024年7月28日(日)
調査方法:インターネット調査
調査対象:35歳~54歳の女性 400人
※調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入しており、総数と内訳の合計が一致しないことがある。
※「クラシエ株式会社調べ」

関連情報
https://www.kracie.co.jp/

構成/Ara

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