海外の越境EC利用者に聞いた、日本に興味を抱く契機となった文化TOP3、3位マンガ、2位ゲーム、1位は？

2024.09.08

ビジネス

越境ECの利用動向

■物価差は「日本の方が安い」63.2%、「日本の方が高い」はわずか13.4%

自国と日本との物価差について質問したところ「日本の方が安い」と回答した人が63.2%と半数以上を占める結果となり、「日本の方が高い」と回答したのはわずか13.4%に留まった。

■越境EC利用時に71.0%が「為替を確認」

越境ECで商品購入を行なう際に相手国の為替相場の動きを確認するか質問したところ、71.0%が「はい」と回答した。

また、円安の進行により日本の商品を購入する機会が増えたかという質問に対しては66.8%、が「増えた」と回答しており、次いで、「変わらない」32.9%、「減った」0.3%という結果になった。

越境ECの利用時に為替相場を確認する海外の消費者にとって、2022年以降進んだ円安は購入意欲を高めるきっかけとなっていることがわかる。

■越境ECで購入する商品ジャンルは「アニメ」「ゲーム」「ファッション」

越境ECで購入する商品ジャンルについて質問すると、「アニメグッズ」52.4%、「ゲーム関連グッズ」34.5%「ファッション」31.0%、「音楽（CD/レコード等）」30.6%という結果になった。主にコンテンツ関連の商品が上位を占め、中でもアニメグッズは突出している。

一方、越境ECでリピート購入したい商品ジャンルについて質問したところ、「アニメグッズ」55.3%、「ゲーム関連グッズ」40.2%、「音楽（CD/レコード等）」33.6%、次いで「ファッション」31.4%となった。

「越境ECで購入する商品ジャンル」と近い結果だが、「音楽（CD/レコード等）」が「ファッション」を抜いて逆転しており、コレクティブルなアイテムのほうがリピート購入に繋がりやすいようだ。

■54.0%が「月に1回以上越境ECを利用」、目的は「自分向けのコレクション用途」

越境ECサイトでの商品購入頻度を質問したところ、「1か月に1回程度」が最も多く35.8%となった。「1週間に1回程度」9.6%と「1週間に2回以上」8.6%という回答を含めた54.0%が月に1回以上越境ECを利用しており、回答者にとって越境ECでのお買い物は日常的なものであることがわかる。

越境ECで商品を購入する目的について質問したところ、「自分向けのコレクション用途」81.0%、「自分向けの実用品」が68.6%だった。「贈答用途」は友人・知人向けで20.6%、家族向けで18.8%となり、越境EC利用者の主な購入目的は「自分向け」であることが明らかになった。

■93.1%が「越境EC利用時には、高価でも公式サイトで購入したい」

人気の高い日本コンテンツのグッズ購入の考え方について質問したところ、「高価でも公式サイトで購入したい」が93.1%と大半を占め、公式商品に対しての高い購入意向が表れていた。

■利用時に気にすることは「信頼性の高さ」が最多の67.3%、「配送料の安さ」も66.8%が重視

越境ECサイトを利用する際に気にすることについて質問をしたところ、「信頼性の高さ」が最も高く67.3%となり、越境EC利用者は、信頼できる商品かどうかを重視していることがわかる。

また、利用時に気にすることについては、「配送料の安さ」66.8%、「取り扱い商品の多さ」60.7%、「手数料の安さ」60.3%と続いた。

■68.9%が「日本文化に関する新商品の情報は手に入りやすい」

好きなジャンルの日本文化に関する新商品の情報は手に入りやすいですか？と質問したところ、「はい」と回答したのは全体の68.9%だった。

言語別にみると、繁体字を使う方のうち94%が「はい」と回答する一方、英語を利用する人では54%のみに留まり、英語圏向けの商品情報発信には、まだ余地があることがわかる。

また、情報を取得する媒体は「YouTube」49.7%、「Instagram」46.7%、「X」41.7%となり、複数のSNSを活用して情報収集をしているようだ。

調査概要
実施時期／2024年7月18日～25日
回答者数／1821名（内訳：表示言語が英語1029名、繁体字589名、韓国語203名）
回答対象者／アンケート開始日より1年以内にBuyeeで商品を購入した顧客のうち、表示言語を「英語」「繁体字」「韓国語」に設定している人
調査方法／オンラインアンケート
調査主体／BEENOSグループ