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「スペシャリティコーヒー」の需要拡大が注目される日本のコーヒー市場とその未来

2024.09.09

コーヒーの2025年問題が話題となっているが、日本のコーヒー市場そのものは盛り上がりを見せている。海外メーカーも日本のコーヒー市場に注目しており、スイスの大手業務用全自動コーヒーメーカーであるフランケコーヒーシステムズが日本向け商品を本格投入して、力を入れている。

フランケの業務用コーヒーシステムは「コーヒー界のフェラーリ」と呼ばれる、美しいデザインと品質が特徴である。このほどフランケコーヒーシステムズのSales Vice Presidentであるステファン・ニーデルベルガー(Stefan Niederberger)さんが東京ビッグサイトのイベントのために来日した。世界のコーヒー市場の動きや、日本のコーヒー市場の未来についてインタビューしてみた。

カフェ・ベーカリー・レストラン総合展 CafeRes Japan 2024ブースのステファン・ニーデルベルガーさん

スペシャリティコーヒーの需要拡大が注目される日本市場

――コーヒーの2025年問題が話題となっています。コーヒー豆の収穫量はどのように推移すると予想されていますか?

ニーデルベルガーさん 世界的なコーヒー消費量の増加と気候条件の変化に伴い、コーヒーの価格は一般的に時間とともに上昇し続ける傾向があります。それでも、多くの生産者は気候変動の影響に適応し、より安定的で持続可能なコーヒー栽培の方法を世界中で模索しています。

私どもフランケでは企業として持続可能性を重視しており、カーボンフットプリントを削減するために多くの取り組みを行っています。豆の価格が高騰している一方、コーヒーはバリューチェーン全体で非常に収益性の高いビジネスであり続けています。

――世界と日本のコーヒー市場の今後について教えてください。

ニーデルベルガーさん 世界のコーヒー市場でいうと、エスプレッソベースのドリンクに移行する人が増えるとともに、これまで紅茶を飲んでいた層がコーヒーへと移行するにつれて、成長を続けるでしょう。例えば、世界最大の人口を誇る中国とインドでは、コーヒーの消費量が急速に伸びており、特に中国ではその傾向が顕著です。

日本のコーヒー市場は、独特の風味と産地への評価の高まりによって、スペシャルティコーヒーの需要が増加し、着実に成長する見込みとなっています。同時に、コーヒービジネスのオーナーは、高品質のコーヒーを負担をかけずに作ることができ、顧客体験を向上させる革新的なコーヒー製造技術を求めています。

――外資系メーカーとして日本の業務用コーヒー市場をどう見ているのか。このほど、日本向け商品のミティコを本格投入しましたが、その背景も交えて教えてください。

ニーデルベルガーさん フランケは日本で30年以上の実績があり、日本のコーヒー市場を全体的な可能性という点だけでなく、アジアのトレンドセッターとしても重要な市場と見ています。

多くの海外ブランドも、アジアでの事業を日本から始めています。日本では、品質や革新性へのこだわり、選択肢への要求が高いため、フランケは日本の消費者の非常に高い基準に応えるのに最適なブランドとなっています。

ミティコの発売により、フランケは日本市場にあらゆるソリューションを提供できるようになりました。フランケは全自動コーヒーマシンの分野で最も充実した製品ラインナップを有しており、その中のミティコは最高級で安定したドリンク一杯ごとの品質を提供するソリューションをもたらしています。

ミティコは、スイスの最高品質とエンジニアリング技術、そして完璧なイタリアンデザインが融合された、非常に使いやすいマシンとなっています。

ボタンを押すだけで完璧な一杯のコーヒーを安定して提供

――フランケの業務用コーヒーシステムを紹介してください。

ニーデルベルガーさん フランケでは、コーヒーは豆とマシン以上の要素で決まるものだと考えています。私たちは卓越したコーヒー体験をもたらし、一貫したドリンクの品質を優先することで、世界中に素晴らしいカスタマーサービスを提供することに専念しています。

最高品質の豆の選定、新しい焙煎方法の探求から、温度設定の微調整、高度な抽出技術の使用まで、フランケはすべて網羅しています。フランケでは、お客様のチームをビジネスで最高の人材とするためのトレーニングも提供しており、あらゆるセグメントのブランドがお客様へ卓越したコーヒー体験をお届けできるよう、支援しています。

さらにフランケの独自のコーヒーテクノロジーを幅広く提供することで、ドリンクの優れた一貫性と高品質を常に実現します。

――その「美味しさ」の秘密とは?

ニーデルベルガーさん フランケは常に、ドリンクの品質に徹底的にこだわり、最高のエンジニアリングと操作性を提供することを目指しています。

最終的に私たちが目指しているのは、ボタンを押すだけで完璧な一杯のコーヒーを安定して提供することです。フランケ独自のアイキューフロー機能は、インテリジェントなコーヒー抽出技術で、焙煎された豆からより多くのフレーバーを引き出しながら、一貫性のある完璧なコーヒーを作り出します。

また、ブランドビジョンとお客様の要求にユニークに訴える様々なフレーバープロファイルをカスタマイズすることもできます。アイキューフローは、バリスタのようなスペシャルティから本格的なクラシックコーヒーまで、あらかじめ設定されたテイストを定めると、完璧なコーヒー体験を一貫してリアルタイムで作り出します。

フランケ独自のアイキューフローは、焙煎したコーヒー豆から完全なアロマ、風味、ボディを効率的に抽出し、従来の抽出方法に革命をもたらしました。他のシステムと比較しても、このインテリジェントな技術は、抽出時間全体にわたって一定で均一な圧力でより多くの風味を抽出します。

また、アイキューフローは、一杯一杯、高品質なドリンクを実現するために設計した抽出プロファイルを毎回リアルタイムで提供します。 4か月間にわたり他のソリューションとの比較をしたところ、アイキューフロー機能を搭載したマシンで淹れたコーヒーは味、風味、アロマのばらつきを最小限に抑えられていることが確認できました。つまり、焙煎から出来上がりまで、提供するコーヒーを完全にコントロールできるのです。この独自の技術があれば、消費者がおいしくないと感じるコーヒーが提供されることは、なくなります。

――どのような店舗でパフォーマンスを発揮できるでしょうか?

ニーデルベルガーさん ミティコは、1軒の小さなカフェから大規模なレストランチェーンまで、あらゆる店舗で価値を提供することができます。フランケのコーヒーマシンの利点は、柔軟性と適応性に優れ、1つの技術プラットフォームであらゆる使用シーンに対応できる点です。

フランケの製品ラインナップは IoT プラットフォームに接続可能で、マシンの操作や管理も非常に簡単です。フランケは、あらゆるホスピタリティビジネスに携わるお客様の多様なニーズにお応えできるソリューションがあります。

フランケのシステムの4つの強みとは

――フランケのシステムは1杯当たりのコストパフォーマンスが高いと評判ですがその理由を教えてください?

ニーデルベルガーさん フランケは、従来の全自動コーヒーマシンや、最新の技術を備えていないマシンに伴うすべての問題点を解消し、お客様が希望するコーヒープログラムを開発できるようお手伝いします。

重要な要素は次のとおりです。

1. 革新的な技術: フランケの先進的なコーヒーマシンは、淹れるたびに安定した高品質のコーヒーを保証する最先端技術を使用して設計されています。これは、風味と香りを高めるだけでなく、抽出プロセスを最適化し、効率性と信頼性を高めています。

2. カスタマイズと柔軟性: フランケのコーヒーマシンは高度なカスタマイズを提供し、ユーザーの好みに合わせてコーヒーを淹れることができます。この柔軟性により、一杯一杯がお客様個々の嗜好に合うようになり、認識される価値が高まります。

3. 耐久性と信頼性: フランケのコーヒーマシンは、しっかりした構造と信頼性の高い性能を備え、長持ちするように作られています。この耐久性により、メンテナンスコストが削減され、製品寿命が長くなり、長期にわたって優れた価値を提供できます。

4. 優れたカスタマーサービス: フランケは、優れたカスタマーサービスを世界規模で提供できることに誇りを持っています。フランケのサポートチームはお客様がコーヒーシステムを最大限に活用できるよう、いつでも準備ができています。これらの要素を組み合わせることでフランケは、1 杯あたりの価格に見合う価値の高いコーヒー体験を一貫してお届けしています。

――今後の世界戦略や、日本の消費者へのメッセージなどがあればお願いします。

ニーデルベルガーさん フランケが提供する価値と品質を、すべての既存のお客様と新規のお客様皆様に対して一貫して実証していき、最適なサプライヤーとして認識していただくことを、戦略の目標に据えています。

フランケは、日本の消費者がコーヒーに関して最も要求が高く、知識も豊富な消費者であることを十分に認識しています。引き続き、消費者の高い期待にも応え続けるソリューションを開発してまいります。

――ありがとうございました!

ステファン・ニーデルベルガー(Stefan Niederberger)さん
日本を含むアジア各国で25年以上の在住経験を持つ。これまでに、フレグランスやフレーバー業界に従事していた経験を活かし、フランケではドリンク抽出の品質と味の重要性を重視してアジア太平洋地域のビジネス展開に取り組む。

文/柿川鮎子

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