介護について親子で話した経験は、親世代16.5%、子世代25.2%
将来の介護について事前に話し合うことは難しいと思うかと聞くと、親世代の53.2%、⼦世代の66.6%が「難しいと思う」と答えた。
そこで、親世代には⾃分⾃⾝の、⼦世代には親の介護について、親⼦で話し合った経験を聞くと、親世代が⾃⾝の介護について⼦と話し合った経験は16.5%、⼦世代が親の介護について親と話し合った経験は25.2%と、親と⼦の感覚にギャップが生じている。
また介護について親と話し合った⼦世代(252 人)に、初めて介護について話し合ったきっかけを聞くと、「親が病気や入院をしたとき」(30.6%)、「親の介護が必要になったとき」(30.2%)が上位となり、いずれかを選択された人は46.8%であった。約半数が親の病気や介護を機に必要に迫られてやっと話し合っていることが判明。
Q.介護について親と話し合ったきっかけ(複数回答)
介護のイメージは、前述の通りネガティブなイメージで捉えられているが、親⼦で介護について話し合った経験がある人は、親世代では「家族の絆を深める」「感謝」(同率21.2%)など、⼦世代では「親孝⾏」(35.3%)や「恩返し」(25.8%)などのポジティブな気持ちが、話し合っていない人に比べ高くなっている。
介護について親⼦で話し合うことで、介護のイメージはポジティブなものへと変わるようだ。
介護経験者1,000 人に、介護に関する不安の解消につながることを挙げてもらったところ、1 位「⾏政・⾃治体の介護関連サービスについて情報を入手」(58.5%)、2 位「介護サービスについての基礎知識を⾝につけておく」(57.6%)など、まずは介護に関する情報・知識を得ておくことが上位に挙げられた。
次いで「介護費⽤の準備をしておく」(47.8%)、「介護の方針を決めておく」(47.3%)、「家族や兄弟・姉妹で話し合う」(46.2%)が続いている。
具体的な準備と並⾏して、家族で話し合うことが、介護の不安解消に向けた第一歩となるようだ。
また、「介護に関する親の希望を聞いておく」は全体では40.9%だが、介護経験がある⼦世代の⼥性では56.8%と高くなっている。親の⽴場に⽴って考えることも忘れたくない視点の一つだ。
Q. 介護不安解消のためにできること(複数回答)
Q. 介護不安解消のためにできること(親子・男⼥別)(複数回答)