会社として環境づくりによる支援も重要
上司からのサポートのみならず、会社として環境づくりも重要な支援となるという。
「引き出された自主性は『自立型人財』という自ら考えて動ける人にも進化する可能性が高まります。最終的には部下が自立して成長やキャリアを形成できるよう、支援することが重要です。
またパラレルキャリアという、本業を持ちながら第二の活動をする概念を導入し、外部の学びを活用するなど、部下が自らのキャリアを多角的に考えるきっかけを与えることも今後の企業には重要といえます。そして、働く人のモチベーションを自然に高め、彼らが自信を持って成長できる環境を作ることが今の世の中には必要なのです」
もし新入社員の部下が辞めそうな気配があるなら、今回紹介されたポイントの中からヒントをつかみ、実践してみたい。
【取材協力】
漆沢 祐樹氏
株式会社パーソナルナビ代表取締役
1988年生まれ。東京都在住。18歳でNTTインターネット回線の飛び込み営業を始め、19歳で起業。2019年、1分1万円のキャリア講師として5年間ビジネススクールのメイン講師を担当。2022年、スタンダード市場石垣食品株式会社(現・株式会社ウェルディッシュ)社外取締役就任。2024年、スタンダード市場株式会社GEXEED 執行役員就任。現在はイギリス国立大学の海外MBA candidateでありながら、日本のキャリアリテラシー問題の解決に取り組む株式会社パーソナルナビの代表取締役を務め、これまでキャリアに関する講義参加者は延べ12,000人以上。二児の父。
著書に『キャリアリテラシー新時代を生き抜く88の教え』(幻冬舎)、『図解でわかるキャリアデザイン』上中下三部作(ゴマブックス株式会社)がある。
https://personal-navi.jp/
文/石原亜香利